NY株続伸、157ドル高 FRB支援開始を好感
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昨日の相場は凄かったですね。
オープン前からNYダウ先物が550ポイントくらい下げていて、場があいたらどんと下げ、どうなることかと思っていたら、FRBの債券ETFと個別社債購入の発表で戻していきました。
すごい。ダウ+0.62%、S&P+0.83%、NASDAQ+1.43%。
日中値幅1000ドル超と大きく動いた一日。FRBについては、3月に発表されたパッケージのPMCCFとSMCCFについて、対象を広げる。ちょっと3月の発表を全部細かく覚えていないが、下記のQAをみると、多分今回のポイントは債券ETFの買い入れ、特にHYも含むというのがポイントだと思う(前から含まれていなかったと思う、①のQA)。これ単独というより、ようは「何でもする」という意思表明。ただ何でもするというのが流動性の部分であって、株価を支えるというものではなく、ではNASDAQがこんなに上がっているのはFedのメッセージやObjectiveと合致しているんだっけ、とは思う(まぁ相場はそういうものだが…)。
最近無料の証券会社のRobinhoodがよく話題になるのだが、RobinhoodでのSPY(SPX ETF)の保有者数を見ると、留まるところを知らない感じ。特に5月半ば以上に再度加速して増えている(②)。
10年債利回りは0.65%→0.75%と大きく上昇、ドル円は107.5円ほどと0.3円ほど円安、日経平均先物は850現在+500円超(昨日-775円)。
①https://nyfed.org/3huI2mj
②https://robintrack.net/symbol/SPY米国株式相場は続伸。
ダウ平均は157.62ドル高(+0.62%)、S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.83%高、1.43%高で終了し、3指数がそろって2日続伸しました。
寄り付きでの売りを呼んだのは
(1) 中国北京市で一部居住区を追加封鎖した、(2) 米国でもテキサス、フロリダ州など感染者数久蔵が感染第2波が景気回復を抑制するとの懸念されたことでした。
ところが、ハイテク株が持ち直したことでポジティブなセンチメントが起こり、その後、米連邦準備制度理事会(FRB)がETFに加え、広範な企業債の買い入れ開始を発表すると寄り付き時の懸念が後退し、相場は上昇に転じました。 FRBはあたかも第二波が来ようとも彼らの使える武器は全て使い果たしても流動性を供給するという姿勢の表れのようです。
また、クドロー国家経済会議(NEC)委員長は「 ウィルスへの懸念は今後も続くことになるが、政府は経済を再び封鎖する意向はない。」と表明し、更に、「 経済の回復は非常に強いものになる。」と楽観的な見通しを示したことが市場に安心感を与えました。
先週の大幅下落に続き、もし昨日も市場がマイナスの展開になっていましたら、恐らく、市場センチメントはかなりネガティブに転じていた筈ですが、FRBとクロドー委員長のある意味、力尽くの相場引き上げ効果で何とか悲観論をねじ伏せた感があります。
とは言え、市場のセンチメントは1ヶ月前と比較すると投資家の市場に対する恐怖心は軽減されつつあるようです。実際にAAII( アメリカ個人投資家協会 )の調査によりますと、今後6ヶ月に相場が上昇基調に転じると予想している投資家は1ヶ月前の23%から34%にまで上昇しています。市場センチメントが相応に落ち着いているように見える裏付けなのかも知れません。
第2波の広がりがどの程度になるのかはまだ不透明ですが、クロドー委員長が経済封鎖をする意向がないと今の段階で言い切るのは、最近陰謀論の如く囁かれている新型コロナウイルス感染者数や死亡者数が意図的にかさ上げされているからなのか?それとも、米国政府が第二波が起こる前から、無制限の財政出動による景気刺激策を継続的に打ち続けるのか?わかりませんが、今日以降経済指標は数々発表がありますので、市場がどのように反応するのか注目すべきです。