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【超解説】危機にこそ、「文化」が重要だ

NewsPicks編集部
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  • 国内No.1 NFTアプリ「HARTi®︎」/Forbes 30U30 HARTi 代表取締役社長 CEO

    アートと国家が密接に結び付いてきた時代が終わりを迎え、筆者のおっしゃるようなグローバルとローカルの新しいアート市場が形成されていく、コロナはその一助だったのかもしれないと、日々思っています。

    従来、アートは支援されるものでした。パトロンの存在も、私設美術館を作り文化芸術を「支援」「保護」して受け継いでいく。しかし問題なのは、資本主義の流れに乗る行為が芸術家として「汚い」行為のように思われ、彼らを「アウトサイダー」だとする現代アートマーケットの排他性にもあると思います。

    アートの経済性を語る上で重要な視座の一つに、筆者も述べている「ジェントリフィケーションによる地価高騰」があります。NYのタイムズスクエアはかつて、目も当てられないほどの治安の悪いエリアでしたが、モニタービジョンによりアートを導入することで劇的に改善して、今の状態があると言います。ブルックリンも同じ現象ですね。ロンドンだとショーディッチなどのイーストロンドンも同じ現象かと。アートと地価高騰を逆手に取れば、今流行りの地域芸術祭や、アートホテルの役割も、そういう都市開発における重要なセクターになるのではないでしょうか。アートそのものの収益化・投資という側面以外に、アートを軸とした周辺経済圏・コミュニティの発展という要素は大きいと思います。

    また、アートの経済性も大事ですが、人の心へ訴えかけるメッセージが何なのか。現代アートは文脈の大喜利のようになっていて、これは確かに日本人作家は欧米の郷に従うしか勝ち目がないルールのようにも感じます。アジア人の精神性、心に基づいた市場を作りたいです。

    どちらにせよ、オンラインは情報伝達と認知向上にはポジティブ影響を及ぼします。100%保護などしなくとも、自分で収益を上げることは可能な時代なんです。「個」の時代に頭を柔らかくし、SNS等のツールやインフルエンサーなどをフル活用し、一人でも多くの芸術家が持続的に稼げる「市場」を作ることが、一過性の支援の向こう側なのではないでしょうか。


  • 独身研究家/コラムニスト

    国家の枠をとりはらわなければならないと書きながら、僕は大いなる欧米出羽守思想に縛られている感じをもちますが。
    文明と文化は違う。文明とは作り出そうとして作るものかもしれませんが、文化とはあくまで「そこにいた人々の生活」の結果として結実するものです。そして文化とは、別に絵画とかそういうものだけじゃない。
    危機によって生まれた日本文化の際たるものが食文化です。明暦の大火によって焼野原となった江戸で世界最初に生まれたの外食文化です。ある意味、料理代行業として惣菜屋が生まれ、コミュニティとして居酒屋が生まれ、デリバリーサービスとして屋台が生まれた。その屋台からさらに生まれたのが、現在世界の食事ともなっている寿司・天婦羅などです。
    美しいものや高く売れるものが文化ではない。そして、200年後、300年後に文化として語り継がれるであろう文化の芽は、大学の教室の中ではなく、市井の中で既に生え始めています。


  • NewsPicks 記者

    古いものはヨーロッパに多くあり、現代アートの中心はアメリカである。その理由をあまり深く知らない人は多いでしょう。

    アメリカが現代アートの中心地でいる理由は、世界恐慌後のニューディール政策の存在にあり、おかげで戦後から今まで、中心地であり続けています。

    一方、「文化は大事」と言いながら、中途半端な政策を続けているのが日本です。

    社会にショックを与える事態が起きるとき、人々の生活や思想を変えます。コロナは、文化芸術はどう変わるか、書店でよく平積みにされている『現代美術史』の著者で新進気鋭文化研究者・山本浩貴氏に、考察いただきました。

    日本はクールジャパンをうたい、観光業に力を入れたいのであれば、芸術への支援を強化することは、経済合理性の観点からも理解いただけるのではないでしょうか。この辺り、記事を通じて議論が深まれば幸いです。


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