番頭が涙で語る豊田社長の11年 11回目の株主総会②
コメント
注目のコメント
大企業になったトヨタですが、創業以来決して順風満帆だったわけではありません。
資金繰りにも苦労し、何とか潰れないようにするために、トヨタ生産性システムを石にかじりつくように、頑張って頑張って作り上げたのです。
そしてトヨタを応援するために、というより敗戦後の日本を復興させるために、トヨタのクルマに乗ってきた無数の人々がいるのです。
そういう先人たちの苦労があって、ようやく成功したに過ぎません。それを忘れた時、トヨタが現状に甘んじ、変えたくない、変わりたくない社員が増えてきたことに、豊田章男社長は強烈な危機感を覚えたのだと思います。
自動車業界が大変革を迫られている、変わらなければ生き残れない嵐の中にあるのに、巨大な船の客室で優雅に過ごしている社員に我慢がならなかっただろうと思います。
バトンを渡すという役割を果たす、それは社長という孤独のバトンタッチでもあります。
最後の決断をする役割の重さに耐えるのは、孤独なものです。
小林番頭は、ずっとその姿を見ていたから、声を詰まらさずにはおられなかったのでしょう。
未来のためにトヨタは、WovenCityを建設します。
それを豊田章男社長が決断したのはなぜか?
そんなドラマを見る思いがしました。