[北京 15日 ロイター] - 中国の不動産投資と不動産販売は5月にともに改善し、新型コロナウイルス感染症の流行による不動産セクターへの影響が徐々に和らぐ中、勢いを維持していることをうかがわせた。

中国国家統計局の発表に基づくロイターの算出によると、5月の不動産投資は前年比8.1%増加し、4月の7%増から伸びが加速した。

統計局が発表した1─5月の不動産投資は前年同期比0.3%減少した。減少率は、1─4月(3.3%減)から大幅に縮小した。

5月の不動産販売(床面積ベース)は9.7%増で、4月の2.1%減からプラスに転じ、2018年7月以来の高い伸びとなった。

1─5月の不動産販売(床面積ベース)は前年比12.3%減。1─4月は同19.3%減だった。

5月の新築住宅着工(床面積ベース)は2.5%増加。4月は1.3%減だった。

1─5月の新築住宅着工(床面積ベース)は前年比12.8%減。1─4月は同18.4%減だった。

不動産業者の資金調達総額は前年比6.1%減。1─4月は同10.4%減だった。

不動産代理店センタラインのアナリスト、Zhang Dawei氏は「5月のデータは新型コロナの影響が収まり、中国の不動産市場が今後も活気を帯びていくことを示している」と述べた。

これとは別に統計局が発表したデータに基づきロイターが算出した5月の主要70都市の新築住宅価格は前月比0.5%上昇と、4月の伸びと一致した。[nZUN000EP0]

前年比では4.9%上昇。4月は5.1%上昇だった。