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「運命の一冊」は、各人各様であり誰かの勧めで当たるものではありません。

「好みの作家」とあなたの嗜好が一致していることは、実は希なのです。

作家は、自分の作品を書くためにたくさんの本を読み、その時々で「これだ!」という本に出会います。

一介の読者は作家と同じ思考をしているわけではないので、ピンと来ないことがたくさんあると思います。

たとえば、村上春樹氏が「ノルウェイの森」の作品の中で絶賛しているフィッツジェラルドを読んだ人がどのくらいいるでしょうか?

少なくとも私には、「グレートギャッツビー」より「姿三四郎」の方がはるかに運命の一冊です。