カード利用から見る消費動向 旅行や外食 依然大きく落ち込む
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データ分析を行った側の人間として言わせていただくと、
この記事のポイントは「感染拡大前の1月後半と比較して、5月後半のレジャー消費(旅行・宿泊・娯楽・外食)は21.7%の下落」となり、その下げ幅は先月前半(マイナス30.7%)と比べて縮小している、ということ。
言い換えれば、今回の「新しい生活様式への順応」に伴って特に手ひどい影響を受けた分野の消費の落ち込みは、底打ちした可能性がある(少なくともその兆候が数字にあらわれている)ということです。
日本経済の自律反発力は残っているということがデータから確認できた、という意味でこれは明るいサインだと言えると思う。この「自律反発力」は人間で言えば「自然治癒力」ということもできるが、それを後押しして日本経済を再生する取り組みがこれからの官民のテーマになることは言うまでもない。給付金や、税制対応、規制緩和、雇用対策(労働資源の適正配分)などのポリシーミックスが動員されるべきだ。そして当然のことながら、それらのポリシーミックスが軌道的に投下され、それが効果を発揮して経済が再生されるためには感染拡大の押さえ込みが大前提になる。再び「緊急事態宣言」が発出されて、無理やり経済を止めてしまうようなことがあってはならない。それはまだ残っている経済の「自律反発力」を削ぐことにつながり、日本経済の致命傷になりかねない、ということを忘れてはならない。大きく落ち込んでからの回復過程と第二波、第三波への緩衝を考えていかないと今後の具体的な対策ができない。
ここに反映される心理は自粛へのストレスとその解消の行方が見て取れる。広がった市場は無くならず、形を変えて存在する。これは事実的、統計的にも今を捉えれる定量的情報ですね。
▽「旅行」がマイナス90.8%、
▽「宿泊」がマイナス83.0%
これはリアルすぎる。
今年の冬には少しでも回復して欲しいと切に。