新しい製造現場・井口一世 文系女子が1人で2億円稼ぐ 井口一世社長 井口一世氏に聞く
コメント
注目のコメント
金言が多い。
(以下抜粋)
頂ける仕事は全て引き受けます。金型を使ったほうが有利になる大量生産の仕事は協力会社にお願いしますが、基本的には全部やります。それが営業方針です。
お客様が、あらゆる製造業に依頼しても作ることができず、困っている仕事も引き受けます。困難な仕事を受け入れることの意義は大きいんです。実は、こうした仕事こそが企業秘密になるような仕事であることが多い。お客様が、5年後、10年後に発売する開発中の商品の部品だったりします。
試作は全て無料です。出来が良ければ採用してくださいというスタンスです。試作にお金がかかると、お客様はそのための予算を取る必要が出てきますので、依頼の歯切れが悪くなります。無料であれば、お客様から「この部分を作る技術がないのだが、何とかできない?」と積極的に相談され、これを解決できれば、将来の量産につながるわけです。
(中略)
当社には工学系の社員がほとんどいません。乱暴に言えば、文系人材はものづくりの理屈が分かっていませんので、ある製品を作るためのアプローチが複数あれば、それを全て試すんです。一方で工学系の理論を学んできた人たちは「ここら辺がちょうどいいはず」と見当が付くので全部は試さない。
結果、ちょうどよくはないところに、とんでもなくいい条件が見つかることがあるんです。これがイノベーションですね。同じ金属加工業ですので風の噂で聴こえてきます。
うちはその分野のトップ企業さんの無理難題を断らず
何とかするよう心がけています。技術屋さんって会社は
異なっても学会での繋がりでの口コミ、海外への転職を
含めて割とフットワーク軽いので突然海外から「以前に
お世話になった〇〇です、また相談に乗って下さい」と
新しい取引も始まったり。同じくその無償の試作は
強い営業ツールですね。金属加工会社のDX、というか経験論データベース。
こうした大量生産した装置で加工出来ないノウハウを、知財システムとして外販するのは今後増えてきそうな気がします。AIの限界も理解されているようですね。