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米モデルナのコロナワクチン、マウス実験で重要目標達成

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    Stanford大学 博士研究員(免疫学)

    モデルナのワクチンに関しては報道が過熱傾向にありますので、一定の注意が必要です。マウスでの実験結果を論文にして投稿したとのことですが、まだ査読中で掲載されていない状況です。それに伴ってか、データのプレスリリースもまだでした。日本語翻訳されたこの記事は、元記事の半分程度しか内容が無く大切な情報が削ぎ落とされてしまっています。

    元記事ではワクチン研究者のDr. Gregory Polandが「これはまだ予備データのはじまりにすぎない」と述べています。また、論文は不完全で実験に使ったマウスの数も少ないとのこと。しかし、彼がどうして発表前のデータを知っているのか背景が不明ですし、査読者であるならば受理するかの結論が出る前にコメントを出すのは研究倫理に反している可能性があり心配になります。。したがってこの発言も信頼して良いか不明です。

    査読を経てデータが公開されて初めて、確からしさ・信頼性を判断することができますので、公開を心待ちにしています。報道の内容が事実であればこのワクチンの安全性と効果を示唆する重要なピースの1つになります。

    元記事
    https://www.reuters.com/article/us-health-coronavirus-moderna/moderna-covid-19-vaccine-clears-key-safety-hurdle-in-mouse-study-idUSKBN23J2S4


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    総合内科医 医学博士

    ポジティブなニュースであるとは思いますが、実際のデータを公表したり論文が査読を受ける前に、こういった報道が先行するという流れには、疑問を感じます。通常、科学的な発表では論文が査読を受け著者が修正を行い、受理された後にプレスリリースでメディアに公開するのが一般的です。査読の過程で間違いや不備がわかる可能性があるためです。

    先行して発表しているのは、ワクチン開発でリードしているということをアピールしたいモデルナからの働きかけなのか、少しでも情報を早く入手したいマスメディア側からの働きかけなのか。新妻さんのコメントにあるようにもし査読者が勝手に発表したのであればアウトですね。


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    マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー

    これまでのワクチン開発に最も支障をきたしてきた事象の一つが、enhancement(増強)です。正確には、vaccine-induced enhancement(ワクチン誘発性増強)と呼ばれ、ワクチンを接種した方が、むしろ症状が悪化し死亡率が高まるなどの現象が見られてしまうことがあります。

    この具体的なメカニズムは分かっていませんが、その一つに「抗体依存性増強」が考えられており、ウィルスと戦う武器であるはずの抗体が、むしろウィルスの侵入を手助けしてしまうという現象が観察されることがあります。

    実際に、これはネコのコロナウィルスワクチンの研究や、ネズミに対するSARSワクチンの研究など、他のコロナウィルスで観察されていて、新型コロナウィルスでも同様のスパイク蛋白と呼ばれる箇所を標的にしているため、このような「増強」が生じないかが最大の懸念点でした。

    これはマウスレベルでの結果ですので、この結果をもって「大丈夫」とは言い難いものの、SARS-1ではマウスレベルでもこの現象が見られていたため、モデルナ側はまずはひと安心といったところでしょう。

    また、少し異なった見方ですが、少なくとも抗体を含む回復者からの血漿療法で今のところ悪い結果が見られていないことも抗体依存性増強は避けられる可能性を示唆します。

    このenhancementがないことが保証されれば、実用化はグッと近づくことになります。何はともあれ第三相試験が重要なことに揺るぎはないですが、これはこれで比較的大きな一歩となりうると思います。


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