[ジュネーブ 11日 ロイター] - 中国は11日、非公開で開かれた世界貿易機関(WTO)の多国籍協議で、米国が世界のハイテク産業のサプライチェーン(供給網)を弱体化させていると非難した。米政府が安全保障にリスクをもたらすと見なす企業の通信機器を国内ネットワークから排除する大統領令を延長したことを受けた。

トランプ米大統領は先月、昨年5月に署名した国家安全保障上にリスクをもたらす企業の通信機器を国内企業が使用することを禁止する大統領令の期間を1年延長すると発表した。

ロイターが確認した議事録によると、WTOの中国代表団は「米国が大統領令によって取る措置がWTOの安保上の例外規定を乱用せず、規則に沿うことをどう保証するのか知りたい」と述べた。

中国が正式な紛争処理を申し立てるかどうかは明らかにしなかった。