[11日 ロイター] - 米製薬のリジェネロン・ファーマシューティカルズ<REGN.O>は11日、新型コロナウイルス感染症に対する抗体カクテル療法の臨床試験(治験)を開始したと発表した。

同社の最高科学責任者(CSO)を務めるジョージ・ヤンコプロス氏は、治験に適応性があるため、当初数十人の患者から最終的には数千人の患者を対象とした治験に速やかに移行できると指摘した。

その上で「治験が完璧に成功すれば、1ー2週間以内に第2段階に移行し、さらにその後1カ月程度で有効性に関する明確なデータが得られるだろう。夏の終わりまでには、広く利用できる十分なデータが得られるかもしれない」と述べた。

治験では同社が開発した二重抗体を用い、入院中のコロナ患者と、症状はあるものの入院するほど重症ではないコロナ患者を対象に、プラセボ治療と比較する。同社はまた、医療従事者などの暴露リスクの高い人やウイルス陽性と判定された人と接触した未感染者の感染予防を目的とした治験の実施も計画している。