[ブリュッセル 10日 ロイター] - 欧州連合(EU)で英国の離脱協議を担当するバルニエ首席交渉官は10日、英国はEUとの貿易関係を巡り多くのことを求めすぎていると苦言を呈し、10月末までの合意に向け要求を調整するよう求めた。

ブリュッセルで行われた討論会で、「英国は複数の分野でカナダや日本などとの貿易協定よりも多くのことを要求している」と指摘。EU加盟国の利点を制約なく維持しようとしている分野は多岐にわたるとし、「義務を負わずにEU単一市場の最も魅力的な部分を得ようとしている」と述べた。

また英国はEUの規則を拒む一方、無税・無枠の市場アクセスを求めていることが大きな問題だと語った。

英EU離脱の条件によると、英国とEUは10月末までに合意に達する必要がある。

英高官は12日にバルニエ首席交渉官と協議する予定。月内にはジョンソン英首相と欧州委員会のフォンデアライエン委員長、ミシェルEU大統領が会談する。