【RIZAP】2年連続で赤字決算。今年度もコロナで「暗雲」漂う
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RIZAPグループの最新決算が「やっと」発表されました。コロナの影響で2度延期していました。やはりコロナのマイナスインパクトは大きく、すでに3カ月が終わろうとしている今年度も、業績見通しを「未定」としました。
それにしても、RIZAPグループの10年の業績グラフをみて、いかに急成長してきたか改めて驚きます。2019年度は久しぶりの減収で急ブレーキがかかった形ですが、3年後、5年後にこれがどのような位置付けになるか引き続き注目していきたい。物の捉え方は人それぞれなので、あまりヤイヤイ言うのも気が引けるのですが、、この記事の取り上げ方は…さすがに恣意的すぎませんかね…。
内容が間違っている訳ではないのですが、あまりにもグラフ化した際にインパクトの大きい部分だけを切り取った感が否めず恣意的な印象があります。同じテーマで私も記事を書いたので( https://bthefit.com/post-1231/ )よりそう感じてしまうだけかもしれませんが。今回の決算はポジティブなトピックもかなり多かったと思います。
RIZAPは会計処理にIFRSを採用しているので、IFRS16号のリース債務規定などでBSの負債も過度に大きく見えたり、営業CFのプラスが大きくなる(逆に財務CFのマイナスが大きくなる)など、表面だけ見るとインパクトが強く見えるため、ネガティブベースの記事は書きやすくなってしまうのもまた事実ですが。。
J-GAAPをベースに見れば今回の決算はそこまで異常値で苦しいという印象はそこまで受けませんでしたし、Q3までは業績達成ペースで推移し、赤字子会社の整理や再建もそこそこ進捗している印象です。Q4のコロナによる減速と固定資産評価損によって最終赤字になったものの、J-GAAPベースでの営業CFも+30億円、財務CFも返済だけを見ると理解できるレベルだと、私個人は感じました。
リアルタイムで決算説明会を見ていると瀬戸社長が「男泣き」するのではと思うくらいの「悔しさ」が伝わってきて、とても応援したい気持ちになりました。進退をかけて構造改革を続けてきたからには、この結果を受けて「退任すべき」という声も上がっていますが、有事において「創業者」が経営を指揮し自社の再建に当たるのは、退任するよりも筋が通っていて私は良いと思います。ライザップは苦しんでますが、グループの上場子会社8社のうち、6社は黒字転換もしくは赤字縮小してるので、もう少しポジティブに書いてあげてほしい。。