OECD、世界成長マイナス7% 年内のコロナ第2波想定で予測
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昨晩軽く確認しましたが、第二波シナリオをメインにしている点で、保守的とも、現実的とも言えます。
第二波がないサブシナリオでも、V字よりはL字的です。もっとも、これは一つのストーリーですから、参考にはすべき見方ですが、悲観的になり過ぎるのも良くないと考えます。経済成長率の定義のアヤがあって、2020年は人為的に経済活動を止めた以上、どうしても大きなマイナス成長にならざるを得ない。そのマイナスの大きさに驚いても仕方がない。
他方、「谷深ければ山高し」。2020年に一度下がったGDPが分母になる2021年の経済成長率は、2019年の水準に戻れば、2020年の成長率の絶対値よりも値の大きなプラス成長になる。2019年の水準に戻らなくとも、2020年ほど経済活動を止めなければプラス成長になる。
問題は、コロナショックで不可逆的に止めることにした経済活動(例えば、ビジネスでリモート会議が多用されることで利用しなくなる航空旅客や宿泊客)に取って代わる付加価値が生み出せる産業が出てくるかどうか。第二波回避でもマイナス6%成長ですから、世界的にデフレギャップは相当拡大するでしょうね。
デフレギャップ拡大の割に、グローバル化の鈍化でモノの値段は下がりにくいかもしれませんが、サービス価格は大幅下落でしょうから、世界経済日本化の瀬戸際といえるでしょう。