「73歳定年制」廃止を 自民ベテランが要請へ
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人生100年時代において、定年延長は良いと思いますが、あくまで若い世代を中心とした組織である事が重要だと思いますね。
定年延長によっていつまでもベテランが中心になってしまうと時代に合わせた施策ができなくなってしまいそうなのでベテランと若手の関わり方は重要だと思います。比例代表定年制は自民党の内規だが、既に当選回数を重ねたベテランが小選挙区で落ちて比例復活で救われると(そういう人は長年の地盤があるので惜敗率も高くなりやすい)その分若手の当選機会が減りそうだ。
つまり、この内規が無くなると、若い人は落ちやすく、高齢多選ベテランは当選しやすくなる。だから、比例代表定年制は党の組織の新陳代謝を促す仕組みとして合理的なのだ。
この内規を外すのは、ベテランがまだ仕事したいという部分最適は満たしても、党の全体最適にはならないので、健全ではない。太平記の中で楠木正成兄弟が例え7度生まれ変わっても朝敵を討つと誓って自害する有名な場面があります。
七生報恩の語源となったこの逸話は、もちろん楠木正成がゾンビとなって生まれ変わるというホラーな話ではありません。
自分たちがここで身を捨てることで、その思いは必ずや後世に伝わり、いつの日か第二第三の楠木正成が現れて、天皇に仇なすものを討つだろう。
だからこそあえて自分たちはその為の捨て石となるのだ、というお話です。
それはある意味日本人が長く信じてきた美学であり、民族の物語でもあります。
人の一生は短く出来ることなど限られています。
だからこそ先人たちは、若者を育て、自らの夢を後世に託し、そのバトンを受け継いだ者たちが、又次の世代にそれを託し、そうやって日本は何百年もの時を紡いできたわけですね。
しかし残念ながら今のお年寄りたち、特に政治家はその心を失い、後世に何も伝えようとせず、なんらの想いも、その使命のバトンも、後世に渡すつもりがないように思えます。
後世に託すものが何もない空虚な政治家やリーダーしか持たないということ自体が、ある意味現代日本の最大の不幸なのかもしれません。