【10分読書】オタクは、日本経済の「希望」だ

2020/6/20
本の要約サイト「フライヤー」とコラボし、毎週土曜日に話題のビジネス本の要約をお届けする「10分読書」。今回は、『オタク経済圏創世記』(日経BP)だ。
ぜひ、週末のひとときで新たな知識を手に入れてほしい。(4062文字)
「流行の価値」が下がっている
日本のコンテンツ産業は1995年を境に失墜した。
CDが売れなくなった音楽業界をはじめ、ラジオ・新聞・出版業界は衰退の一途をたどっている。漫画・ゲーム業界ですら国内だと衰退傾向にある。例外的にテレビ業界は成長してはいないものの、大きく衰退もしていない。
とはいえほぼすべてのコンテンツ産業で、ビジネス基盤の再構築が求められているのは間違いない。出版・映画・テレビといったマスメディアがトレンドを創り出す時代は終わったのだ。
このようにコンテンツをモノとして売るパッケージが減少する一方で、映画やコンサートのようなロケーションビジネスは微増している。その背景には、人と人との結びつきを重視する「コミュニティ機能」の再評価がある。
「共体験すること」の価値が見直されており、とりわけアニメを取り入れたビジネスの成長は目覚ましい。
「作り上げたものを配布し、視聴してもらう」という一方向モデルではなく、「ユーザーコミュニティの形成を前提に、コンテンツを生きたものとしてアップデートし続ける」という双方向モデルへとビジネスチェンジできた産業が、2010年代に入ってからの成長産業になっている。
2010年代に入ってから、新たなビジネスモデルが登場した。