【解説】誤解だらけの「財政論」を、正しく整理しよう

2020/6/14
財政論はこれまで、あらゆる論客によって語り尽くされてきた。
過度に危機を煽るものから、日本は絶対に破綻しないというものまで、あらゆる専門家が議論を交わしてきた。書店に行けば、財政に関する本だけで棚が1つ埋まりそうなほどだ。
それでも、私たちの多くは財政について正しく理解できていない。様々な「説」が流布し、そのどれもがもっともらしいがために、混乱してしまうからだ。
それゆえ、自信を持って財政について語れるという人は少数派だろう。
本日は、そんなわかりにくい財政論について、基本的な事実関係を整理する。財務学者の小黒一正法政大学教授による解説をお届けする。
Topics
☑️経済は「4~5年」で元に戻る
☑️「ハイパーインフレ」にはならない
☑️「財政破綻」とはどんな状態か
☑️経済の世界に「ただ飯」はない
☑️国債消化の原資は「民間預金」
☑️国債発行に「限界」はあるか
☑️「経済成長」が重要な理由