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はすみとしこ氏の反論は漫画という表現方法に裁判はなじむのかということを主張しているのでしょう。

確かにこの領域はなかなか難しい。かつて某法華系宗教団体が某雑誌に圧力を掛けるためにFAX攻撃やら集団押しかけなんぞを行なって実力による業務妨害を平気で行なうくせに自分たちが批判を受けたらさっさと名誉毀損で司法救済を求めたという前例とそれに対する批判がありました。言論には言論で・・などという意見がありましたね。内容はといえば「宗教団体の指導者が芸者の膝枕で鍋焼きうどんを食っただの食わないだの」というどうでもいい話でしたが。

本件提訴についても同じく賛否があるでしょう。いや。別にいいんですよ法治国家なんですから。ただジャーナリストの植村某が慰安婦虚偽報道批判に対抗して訴訟を提起して報道人としての立場を完全に喪失したように裁判結果は別としても論壇の評価においては一方的に伊藤詩織氏が有利ということでもないように思います。

「裁判」とはすなわち「当事者同士の言論よる自力救済」ではなく「国家権力による救済命令」を求めるというアクションです。伊藤詩織氏の公式の肩書は「フリージャーナリスト」ということですから植村某の例を引くまでもなくこのようなアクションがご自身の「報道人としてのプロフェッショナルのお立場」に必ずしもプラスになるとは思えません。諸刃の剣です。

さて。はすみとしこ氏は漫画家です。漫画家には「漫画でしか伝えられないなにか」があるからこそ文筆でもなく絵画でもなく映像でもなく歌唱でもなく「漫画」という表現にこだわっているはずです。いっぽうで伊藤詩織氏はフリージャーナリストです。そんな伊藤詩織氏はフリージャーナリストとして「文筆でしか伝えられないなにか」を文筆で追求するのかと思えばそうではなくてさっさと「国家権力」による救済命令を求めた。最初からそんな両者の理路が交わるはずもありません。

裁判結果はおそらく伊藤詩織氏の勝利に終わるでしょう。ならばこそ。はすみとしこ氏にはぜひ伊藤詩織氏をあげてあげてあげてあげまくる漫画を執筆されて「これで文句ねえだろ?あぁ?」的な(表面的な)謝罪の意を表していただければと思います。それでこそ漫画という表現によって国家権力による救済命令を求めた「フリージャーナリスト」を笑い飛ばして漫画家らしく一矢報いることになるのでは?と思いますが。