【亀山×小山薫堂】文化人が語る「かっこいいお金の使い方」

2020/6/21
音声番組「亀っちの部屋」Season2。ゲストの小山薫堂氏は前回、コロナ禍により価値の方向が「外から内へ」変化すると予想。
また、提唱する風呂文化「湯道」については、「飲める水に浸かることのできる感謝」を語り、亀山氏と読者の気づきを促した。
今回も小山氏は、自身の「お金観」をさらに展開。亀山氏に「かっこいいお金の使い方」を提案する。
話を進めるうちに、2人は共通した「ある思い」を抱えていることが明らかになった(モデレーターは経営ストラテジストの坂之上洋子氏)。
*音声番組はこちらからお聞きください

「上質な浪費」の真意とは

坂之上 今回は、小山さんの考え方について深掘りしていきたいと思います。
以前、小山さんはエッセーで「貯めるだけなら半人前、上質な浪費ができてこそ一人前」だと書いてらっしゃいました。
小山 いや、それ、亀山さんの前で言われると恥ずかしいんですけど(笑)。
亀山 いいね〜、上質な浪費か。
坂之上 そのエッセーの中に書かれていた学生時代のお話が、小山さんの原点のような気がするんですが。お金持ちの友達のお金で錦鯉を買って、神田川に流したらいいんじゃないか、という。
小山 僕はなぜか大学の医学部の友達が多くて、中には仕送りが月100万円で家賃30万円のマンションに住んでいた友達もいました。彼に「お金があるからなんか面白いお金の使い方がないかな?」と聞かれたんです。
亀山 ほぉー。
小山 そこで、彼がお金を使うことによって、何か世の中が少し変わるとか、ざわめくようになれば面白いんじゃないかと考えました。
小山 薫堂(こやま・くんどう)/放送作家