[東京 9日 ロイター] - ホンダ<7267.T>の社内ネットワークシステムに8日午前9時過ぎ、障害が発生した。広報担当者が同日深夜、明らかにした。同社は現在も原因や海外拠点への影響などを調査中。国内工場では完成車の出荷を一時見合わせるなどの影響が出たが、システム障害による「生産などへの影響はない」(広報)という。

広報担当者によると、工場で出荷前に完成車に不具合がないかどうかを確認する「完成車検査システム」に障害による影響が出ていないかを調べるためいったん出荷を停止した。ただ、問題がなかったことから、同日夕までに検査システムは復旧し、出荷も再開した。

一方、現在も全社的にパソコンの使用は制限しており、社員はメールのやり取りなどができなくなっている。このため、本社機能や間接部門の社員には9日に有給休暇の取得を奨励しているという。

(白木真紀)