新着Pick
304Picks
Pick に失敗しました

人気 Picker
総合電機メーカーというビジネスモデルが今後も続くのかどうか。同じ総合メーカーの三菱電機は一歩先に変革し、日立も改革が続く中、東芝はどちらに向いて進んでいくのか。
下記が説明会資料兼中計進捗報告。
中計は2018年11月に発表、その時のコアはCPS:Cyber Physical Systemで、世の中的に認知を受けている言葉で言えばIoTをコアに添えて、ただ物理的な機械との両輪を事業コアとするというもの。当初の発表資料ではCPSという言葉が冒頭に出てきたが、今回はひっそりとスライド40に一回登場するだけ。とはいえ、スライド38以降の「インフラサービスカンパニー」のコンセプトはCPSそのものだと思う。

そのなかで残念なのがBSの話が全然ないこと。
東芝は不正会計以降の一連の流れで、売上もBSもざっくり半分になっている。CPSとかインフラサービスという概念の強みは、ハードを持っていてそれの利用期間が長いということに尽きると思う(スライド42)。ここのデータアセットを、顧客価値やメンテサービス、次世代機械にどれだけフィードバックしていくかがキー。
上手くいけば基本的にはよりデータを活用した付加価値が上がる(売価が上がるand/orコストが下がる)。製造に依拠した付加価値が上がれば、利益率向上だけじゃなくBSに依存したい形でのROAなりROICの向上になるはず。そしてそこが上がったり安定してくれば、調達サイドの自由度が上がるし、再投資もしくは配分に回せるお金も増える。
だからこそ、長期ROICがコングロにおけるポートフォリオマネジメントでの要だし、利益率が高くてもROICが低ければ事業売却が必要。ポートフォリオ管理に5%ルール導入(営業利益率)とあるが、事業として基本的に5%はよほどの理由がない限りどんな事業でも稼いでいるべきだと思うし、BSが重い企業では利益率だけでの意思決定は微妙だと思う。
だけど、今回の資料ではROAという言葉もROICという言葉も、ROEという言葉さえもない…ちなみに2018年の資料では各事業別にROICが出ていて、2023年度のROE目標も15%だった。2021年度では10%以上、売上3.7兆円、営業利益2400億円での目標値。今年、会社発表のコロナなかりせばの営業利益は2000億円。ただ、こういう変化の影響が大きいのは、そもそもの利益率が低いからでもある。

資料:http://www.toshiba.co.jp/about/ir/jp/pr/pdf/tpr2019q4_2.pdf
セグメント変更は東芝の今後の事業戦略を明確に示すものに。デバイスインフラ+データサービスでIoT領域を主軸に。

不正会計から、優良事業の売却で事業ポートフォリオも変わり、売上も激減。まだターンアラウンドは道半ばかと思いますので新たな戦略が功を奏するか。
この連載について
経済ニュースを「数字」でつかむNewsPicks編集部オリジナル連載。NewsPicksが注目する企業の決算・会計から、マーケットの話題、投資まで。様々なテーマを「キーナンバー」で読み解くことで、ビジネスパーソンに必須の「数字感覚」を養おう。
株式会社東芝(とうしば、英語: TOSHIBA CORPORATION)は、日本の大手電機メーカーであり、東芝グループの中核企業である。 ウィキペディア
時価総額
1.53 兆円

業績