米バージニア州、リー将軍の像撤去へ=「奴隷制の象徴」知事が表明
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ロバート・E・リー将軍は、南軍の主力ノースバージニア軍の司令官として、何度も北軍を打ち破ったアメリカ史屈指の名将です。
南北戦争時には北軍の司令官に推挙されましたが、故郷バージニア州への思いからそれを固辞し、退官して南軍に加わりました。
北部にいたこともあり奴隷制には反対で、「すべての奴隷が私の所有であったなら、直ぐに開放してこの戦争を止めて見せるのに」と語ったといわれています。
それでも個人的な思想を超え、更に北軍司令官の地位を捨ててまで、郷里のために戦った英雄を、その故郷が捨てるとは現代の政治家とはなんと軽薄で恩知らずなのでしょうか。黒人差別に関わる歴史上の出来事に関係した人物像の撤去は、差別に対する抗議ではない。歴史の背景や流れを全無視した冒涜行為だ。
そもそもリー将軍は圧倒的優位にあった北軍を何度も苦しめられた、称えられるべき名将だ。
大事なのは現在およびこれからに繋がる差別行為をやめていくために未来に向けて改革していくことであり、像を撤去することではない。