香港市民、禁止令に反し集会決行 天安門事件を追悼
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中国と香港政庁の建前は感染拡大防止のために集会を禁ずると言うことだったので、天安門事件追悼のための集会をしたことで捕まえることはできないが、ここで国家安全法を起動させて逮捕するようなことがあれば、それは本当に最後のトドメになる。
わたしは、ほぼ毎年、6月4日か7月1日のどちらかは香港で過ごすようにしてきたのですが、今年はそれがかなうかどうかわかりません。昨夜は会場のビクトリア公園からのメディアの中継をずっと見ていました。
この追悼集会を主催している「香港市民支援愛国民主運動聯合会」(支聯会)のメンバーが、一旦鉄柵で閉じられていたいつもの会場のバスケットコートに入っていくとき、集会許可が下りていないので一瞬職員らしい人が制止しようとしていましたが、それも形だけですぐに入場していく様子に、「香港政府も見て見ぬ振りをしている」と感じました。実際に警察も会場となった公園の複数の出入り口の外には三々五々待機していたようですが、集会中も、また集会後にその場を去る市民たちとも大きな捕物や衝突も起こらなかった。支聯会はもともと、「天安門事件追悼集会に集まる人たちは暴れたりしない」とずっと言い続けてきましたが、そのとおりでしたね。今回の集会は、正式の集会とはなりえませんでしたが、主催者も参加者も、そして政府も警察も、かなりお互いに気持を汲んで抑えた行動で終わったことは大変良かったと思います。
もちろん、今後の開催の可能性については心配がないとはいえません。ですが、日本のメディア各社も記者を飛ばしているのですから、31年目にして異例の開催となった裏で、現地の努力や機微についてもっと報道し、社会のムードを理解していただきたいと思います。知識として知っていてもリアルタイムで目撃していないし、ニュースにも聞いていない身としては、戦争に匹敵するレベルで後世に残さなければいけない事件だと思っています。中国故に情報があまり出ないのもありますが、語り継いでいかないと徐々に真実が歪められていつの日か、なかったことになるでしょう。
もちろん日本も日本で後ろめたいことがあるかもしれませんが、真実は真実として記録は残して欲しいものです。
追記:個人的には天安門を知る知らないは、文系理系以前に一般教養な気もしますが、どうなんですかねぇ。