[東京 4日 ロイター] - 東京都の小池百合子知事は4日、東京オリンピック・パラリンピックについて、大会の合理化・簡素化を検討しているとの認識を示した。橋本聖子五輪担当相も同日、国際オリンピック委員会(IOC)や大会組織委員会、東京都の決定事項を政府として「しっかりと注視していく」と語った。

小池知事は、五輪開催には「都民、国民の共感と理解が必要だ。そのためにも、合理化すべきところ、簡素化すべきところは進めていく」と指摘。その上で「いろいろな研究も国、組織委員会などと連携しながら考えていきたい。そのような打ち合わせは行っている」と明らかにした。

橋本五輪相は記者団に対し、「4月16日にIOCと組織委員会が開催したレビューで、サービス水準の最適化・合理化について検討していくということで合意したと承知している」とした上で、政府は全体をサポートする立場だと語った。

一方、菅義偉官房長官は4日午前の会見で、IOCなどが新型コロナウイルスのワクチン開発を東京五輪の開催条件としているという事実はないと強調した。ただ、ワクチンが果たす役割は大変大きいとは認識しているとも述べた。

読売新聞は4日、東京大会の開催について、政府と大会組織委員会が開催方式の簡素化を選択肢の一つとして検討していることがわかったと報じた。

*内容を追加しました。

(青山敦子、石田仁志 編集:田中志保)