金正恩氏の妹、脱北者の反北朝鮮ビラに警告　南北軍事合意破棄も

金与正氏は、戦争を手段とした脅しを自ら口にできるほど権力があるのでしょうか。民主主義国家の政府では、閣僚などが政府の方針に従ってある程度発言の幅に余裕を持って話しますが、権威主義国家でも全体主義に近い政治体制の北朝鮮では、少しでも金正恩氏の意図から外れれば処分されかねません。
北朝鮮では、それが虚勢にしろ、脅迫にしろ、偽情報にしろ、金正恩氏の考えによって情報発信されますが、多くは北朝鮮メディアを通じて発信されます。金正恩氏自身が口にしてしまうと、絶対に達成しなければならないからでもあります。
北朝鮮の情報工作は、実際には金与正氏がデザインしているのかもしれませんが、自ら口にするというのは、やはり金与正氏の権力の強さを示す者でしょう。