[ワシントン 3日 ロイター] - 米商務省が3日発表した4月の製造業新規受注は前月比13.0%減となり、新型コロナウイルス感染拡大を受け第2・四半期入り後も企業が投資を控えている実態が浮き彫りになった。ただ、予想の14%ほどは減少しなかった。

3月の製造業新規受注は11.0%減と、速報値の10.3%減から下方修正された。4月は前年同月比では8.0%減少した。

4月は受注残が1.6%減、在庫が0.4%減、出荷が13.5%減。

民間設備投資の先行指標とされる、資本財から国防関連と航空機を除くコア資本財受注は6.1%減。速報値は5.8%減だった。

国内総生産(GDP)統計で企業設備投資の算出に使われるコア資本財の出荷は5.7%減。速報値は5.4%減だった。

部門別の新規受注は、輸送機器が48.3%減。前月の43.2%に続く大幅減となった。自動車・部品は29.3%減少した。

機械は7.2%減。電機・家電は9.0%減少した。

米国の製造業部門は新型ウイルス感染拡大の影響による最悪期を脱した可能性はあるが、感染拡大抑制策を受け供給網がなお阻害されていることが足かせとなっている。また、工場内で従業員同士の間の距離を確保するなどの感染拡大抑制策を取る必要があることで、生産性が抑制されている。