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「感染者1100人が搭乗も2次感染ゼロ」飛行機のコロナリスクを検証する - 要注意は機内よりもフライト前後

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  • 国内航空会社 気象予報士

    ジェット旅客機は上空1万m以上を飛行するので、中の人間が窒息しないように、飛行機の外の空気をタービンで集め圧縮し、ちょっと山に登った程度にまで空気を濃くして(与圧して)います。上空でポテトチップの袋がパンパンにはなりますが、割れることはないのはこのおかげです。
    飛行機でエアコンといえば、この与圧装置のことを指し、単なる温度調整や換気の機能だけのことではないのです。

    外から随時与圧された新鮮な空気を供給できるため、あえていつまでも循環させる必要はほとんどなく、一通りめぐって役に立ったら排気弁から出ていきます。以前は機内で喫煙ができましたが、これも空気が常に新鮮な状態を保っているからです(ただし上空の空気は非常に乾燥しているので、機内火災には特に注意が必要です)。
    こうした次第ですので、機内は言ってみればほとんどオープンスペースも同様と言えるほどの状況ということがお分かりいただけるかと思います。またコロナは空気感染するものではないことからも、空気については心配することは全くないといっても差し支えないかと思います。

    では心配すべきは何かというと、飛沫感染と接触感染です。このため、飛沫感染を予防するためにマスクの着用が国際基準でも求められています。また接触感染の懸念も常にあることから、空港内や機内など折に触れて手洗い、またはアルコール消毒をお願いすることになると思います。航空会社によっては機内のトイレについても申告制とするなど制限を設けるところも出てきています。

    昨日付けで、国際的な民間航空機の運航について規制基準を作っているICAOも、新型コロナウイルスに対するガイドラインを設定しました。これにより、各国の規制当局、空港および航空機運航のオペレーターがとるべき行動が一定水準で決められたことになります。

    コロナの収束とともに徐々に元の形態に戻っていく、とされていますが、一方で一部の対策は恒久的に残されるかもしれないという含みも持っています。チェックインやゲート端末の非接触化や、手荷物預かりの自動化、パスポートやビザの電子化など航空会社の課題も山積みですが、一つ一つ消化して、安全な空の旅をお楽しみいただけるよう、これからも心を込めて仕事をしてまいります。


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    東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 小児科医・アレルギー科医・医学博士

    コロナウイルスの1種のSARSに対しては旅客航空機搭乗中の感染に関するNEJMの報告があり、感染リスクがあることを示唆されています(※)

    ※)New England Journal of Medicine 2003; 349:2416-22.

    しかし、この報告に関しては、『搭乗前後の感染』や、『空調の故障があったのではないか』という考察があります。

    その後の報告で、SARSに感染した患者が搭乗した航空機にいあわせた1,766人の乗客および乗務員のうち339人(19%)に関して症状・抗体を確認したところ、SARS の感染は観察されず、航空機内では感染リスクは大きくはないことが示唆されました(※※)。

    ※※)J Travel Med 2006; 13:268-72.

    そしてSARSに関しては、すくなくともWHOからのSARSの対策マニュアルが発表されてからは、新規の感染者はなかったとされています(※※※)

    ※※※)Lancet 2005; 365:989-96.。

    これらからは、『ガイドラインに沿った空調システムがあり』『空調システムの故障がなければ』感染リスクはかなりひくくなるとまとめられそうです。

    ですので私は、長時間登場する航空機では、空調の完備・点検が重要になってくるのではないかと考えています。

    ブログで簡単にまとめました。
    https://pediatric-allergy.com/2020/06/03/risk-of-sars/


  • 一橋大・京都大学客員教授 インテグラル取締役 京大経営管理大学院客員教授

    「機内は2~3分ですべての空気が入れ替わるなど、『3密』を防ぐ仕組みが備わっている。搭乗者が注意すべきは機内での感染リスクよりもフライト前後の行動だ」という。
    確かに搭乗前後の周辺の空気は滞留しています。


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