米バンカメ、人種格差改善に10億ドル拠出へ 非白人系住民支援
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注目のコメント
良い動きだと思います。
但し、人種差別の「改善」を目指す支援ということで過去の差別を改善するアファーマティブアクションの要素があります。つまり逆差別として受けとられる可能性があります。
これは大学受験で一定割合のマイノリティを優遇するクオーター制などで米国で議論になってきたテーマですが、クオーター制の多くは違憲判決が下されてきました。今回は寄付の要素があり状況は異なりますがコロナ禍で苦しんでいる非マイノリティも多く捉え方の問題もあります。また、銀行の社会インフラとしての位置付けを考えるとやり方に注意が必要かと思います。バンクオブアメリカをはじめ、シティ、チェイス、ウェルズファーゴなど銀行のトップが、つぎつぎに人種差別を非難する声明を発表しています。日本の金融機関トップにもこのような気概が欲しいものですね。
COVID-19パンデミックで分断した社会を復活させるためには、コミュニティを構成する人々すべての融和が必要です。「和をもって尊しとなす」アメリカは、「レッドライニング」と言って、黒人が不利になるように銀行なども加担してきたという歴史があります(貸さなかったり、人種によって利子に差を付けたり)。アファーマティブアクションがあって当然だと思います。