[フランクフルト 2日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が4─5月に511億ユーロのイタリア国債を購入したことが、2日公表のデータで分かった。ウニクレディトのアナリストによると、同期間のイタリア国債発行額は差し引き490億ユーロで、ECBによる購入額がこれを上回った。

ただイタリア10年債利回りの低下幅は同期間でわずか4ベーシスポイント(bp)にとどまった。前週末の水準は1.491%で、ドイツ指標10年債との金利差は8bp縮小の190bpとなった。

ECBがキャピタルキー(加盟国の出資比率に応じた買い入れ割り当て)を超えてイタリア国債を購入する一方で、ドイツ国債の購入を抑制した可能性が示唆される。

ECBとイタリア銀行(中央銀行)がパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の下で実施したイタリア国債の購入額は374億ユーロ。PEPPの下での購入額合計の21.6%となり、経済や人口の規模に基づくPEPPでの購入割合である17%を上回った。

またロイターの試算によると、公的部門証券買い入れ(PSPP)の下での購入割合は、ドイツ国債の13.9%に対しイタリア国債は26.5%とキャピタルキーからの乖離が大きくなっている。

PEPP ex supranat April-May purchases in EUR bln % of TOT

Italy 37.4 21.6

Germany 46.7 27.1

TOT 172.7 100

PSPP ex supranat April-May purchases in EUR bln % of TOT

Italy 13.8 26.5

Germany 7.2 13.9

TOT 52 100