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国内最大のテーマパークである東京ディズニーランド、東京ディズニーシーを運営。ランドとシー両パークの刷新や拡張のための開発投資を継続。新エリア開発などリゾート全体の価値向上に取り組む。
業種
テーマパーク
時価総額
9.00 兆円
業績
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この件では、サルトルの「存在と無」にある、「鍵穴をのぞき見している男」の話を連想しました。のぞきは、相手との関係を拒絶した形での他者との関係であり、のぞきの対象を所有しているような感覚を得ることができます。
サルトルの「鍵穴をのぞき見する男」は、後ろから不意に声をかけられて激しい羞恥心をかき立てられますが、リアリティ番組の視聴者は他人の眼差しを意識する必要の一切ない安全な場所におり、羞恥心を感じることなくSNS等を通じて出演者を批判し罵詈雑言を浴びせることで、覗きの対象への所有感・優越感という恍惚をさらに強く感じることができます。
一方、出演者は台本のない設定とはいえ、視聴者という他者の眼差しを常に意識しているため、意識的にも無意識的にも自ずと視聴者の期待に沿うような役柄を演じることになります。これはあくまで「演技」であって、決してありのままの本人の姿ではないはずです。
しかし、リアリティー番組の出演者ははこうした「演技」に対し本人の人格否定のような批判・誹謗中傷に繰り返し晒されることになります。しかも自分たちは一方的に「覗かれている」存在であり、「覗いて」罵詈雑言を浴びせている相手を見ることができません。
こうした歪な状況では、出演者の自尊心が深く傷つき、自死に赴くほど追い込まれたとしてもなんの不思議もありません。いずれにせよ、テラスハウスの闇は深いと感じます。
ご冥福をお祈りします。
海外がテラスハウスの抱いてきた、ある種の「幻想」が、実は、海外と同じ構造問題を抱えていた、という指摘は、Quartz Japanでの若林恵さんの論考(https://qz.com/emails/quartz-japan/1862963/)とも通じることがあって、すごく考えさせられました。
基本的に他人のことなんて放っておけと思っているので、なんでそんなことにエネルギーを注ぐのかな??とは思います。他人のことをとやかく言うより自分のことに集中したほうがいいのになあ、と。
いま、誹謗中傷を規制する動きと表現の自由がせめぎ合っているわけですが、私は「表現」というならば、基本的に「Iメッセージ」(自分を主語とするメッセージ)を発信すべきと思っています。「私はこう思います」と。
「死ね」「消えろ」「◯◯すべき」という表現はIメッセージではなく「You メッセージ」(相手を主語とし、相手に強要するメッセージ)です。
人間は生まれ持って、他人にとやかく言われる筋合いはありませんし、他人にとやかく言う筋合いもありません。
Youメッセージは、上司と部下、親子、教師と生徒等々いろいろな場面で頻繁に使われていますが、受ける側は不愉快なものです。だから、自分も相手にしないように気をつけるべきでしょう。
私は自分がアホなので他人を誹謗中傷なんてできる立場に到底ありませんし、多くの人も聖人君子ではないでしょう。みんなアホな自分もかわいいんですから、他人にももっと寛容でありたいものです。
しかし、亡くなられた方の写真等を使うのは違和感があります。
ある程度配慮された内容だと思いますが、もう一歩、「自殺を予防する自殺事例報道のあり方」に照らして検討いただけると良いかと思います。
参考1https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E6%AE%BA%E3%82%92%E4%BA%88%E9%98%B2%E3%81%99%E3%82%8B%E8%87%AA%E6%AE%BA%E4%BA%8B%E4%BE%8B%E5%A0%B1%E9%81%93%E3%81%AE%E3%81%82%E3%82%8A%E6%96%B9
参考2
https://www.tbsradio.jp/485980
脚本担当のニック・シェフ自身が自殺未遂経験者。「実際の自殺がどのようなものかを見せる絶好の機会だと思いました。眠るように眠るという神話を打ち消し、視聴者に現実を直視して欲しいと思いました。燃え盛る建物から飛び降りたら、それ以上の地獄が待ち受けているということを」と話していましたが、番組を見て本当に自殺する人が出た。生々しい演出が、リアルに影響を及ぼした。
SNSプラットフォーム側や法律上の整備が叫ばれているが、法的なものよりも何よりも、使う我々人間の“倫理の“問題が大きいと思っている。
SNS利用における個人の倫理観の醸成をどのように教育プログラムに織り込んでいくのか、個人の誹謗中傷を減らすための国全体としての取り組みに期待したい。
誹謗中傷は無くならないと思います。
この記事では、怒りの矛先がパネリストに向いているようですが、パネリストが毒舌を言うという役割を演じている、という意味においては、出演者が番組内で真面目に全うしていることと何ら変わりはないと思います。
テレビ局に入社して驚いたことの1つに
「天然」キャラや「キレ」キャラや「嫌われ」キャラ
の芸能人の多くは
台本はなくとも、その場の空気を敏感に感じとり
演じている部分があるという事実でした。
その精度が高ければ高いほど業界では『プロ』と
賞賛されます。
そこには「バラエティなんだから」という共通の免罪符があり
視聴者にバッシングされても、本来の自分と切り離すことが出来るのでメンタルも保てている部分があるかもしれません。
人前に自分を晒すことにおいては、演じる余地が無いわけがないのに、テラスハウス出演者においては「台本は一切ございません」の合言葉により、その切り離しの道が封じられてしまった部分もあったのかもしれないと今は思います。
そのメンタルマネジメントは、番組側で積極的に
やっていくべきだったのかもしれません。
私も番組を観ていた者として重く受け止めています。
制度面では、誹謗中傷コメントの情報開示請求の簡素化、迅速化は、線引きの難しさの課題はあるかと思いますが、切に望みます。
一方で、SNS時代の教育では、法的手段とともに自己防衛手段も学んでいくべきだと思います。
報道番組を担当していた時に、
「SNSに書き込まないサイレントマジョリティがいることを忘れるな」と何度も言われました。
悪い意味で使うこともある言葉かもしれませんが、
私は、顕在化しない多数の声があり
SNSが全てではない、と考えられるようになり
バッシングされる度にこの言葉を思い出しています。
改めて、花さんにお悔やみ申し上げます。