全国8500世帯・家計調査の衝撃「年収1000万でも10%は無貯蓄」
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「40代後半から60歳までの男性」が新入社員から若手の働き盛りに至る年齢だった約30年前の1990年、日本の平均年収は世界第12位の37,462ドルで、第7位で45,736ドルの米国と大きな違いはありませんでした。ところが最近(2018年)の日本の平均年収は39,249ドルで世界第20位、米国は63,093ドルで第5位です(OECD)。ちなみに購買力ベースでみた日本の平均賃金は1990年が世界第9位で、2018年は第19位。
先進国でも上位にあった日本人の年収が、今ではすっかりBクラスに下がっています。今の日本の身の丈に合わせて生活すれば十分余裕があるはずの年収でも、自分が若手だったころの壮年、中年をイメージして生活したら、足りなくなるのは当然です。堅実に人生を送るつもりなら、年収1,000万円あればそれなりの貯金は出来るはず。残念ではあるけれど、製造業の時代からデジタル産業の時代への転換に乗り遅れて停滞した我が国の、それが現実かもしれません。家計改善のための携帯電話見直しや電ガス自由化利用、専業主婦の労働市場参入などが有効なのはそうでしょうね。
副業や資産運用も認められるのであれば、それも有効だと思います。健康保険や厚生年金の料率をあわせた本当の税率を考えると、企業勤めの1,000万円くらいは、実は手取りはそれほどでもなく、けっこうアクセクしているイメージがします。下手にエリートのプライドもある分、支出はちょっと削りにくい。
しかし、表題の見せ方って大事ですね。
90%は堅実に貯蓄しているって話なだけなのに、言い方変えるだけでこうも印象違うとは。勉強になります。