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こうした環境下でも新しいビジネスチャンスが沢山生まれてくるでしょうし、新しいアイディアを生み出す起業家を引き続き積極的に支援していきたいです!
特に昨日、heyの佐藤さんがおっしゃっていたジャイアントキリング(大物食い)は有事にしかできない。というお言葉はその通りだなと思いました。
不確実な環境下にこそイノベーションの俎上は生まれ、過去の常識が揺さぶられます。守りのイノベーションは、慌てる必要は無く、出来ることを淡々とやり、そこから長期の成長につなげる。という事なのだと思うのです。
しかし、在宅勤務長くなってきましたね。写真はOne-photo ( https://onephoto.jp/ )の新井勇作さん( @arai_yusaku )にこういう状況になる前に撮って頂いたものを使わせて頂いています。この場を借りて御礼を。
起業・スタートアップなどまさしくそうです。
私はシンガポールやインドやインドネシアのそれのピアの中で仕事をしていますが、日本のそれのど真ん中で起業支援、アカデミック分析に携わっておられるお二人の御著作(と本特集)は日本の起業家ひいては日本経済全体にピア効果でもって正の影響を及ぼす意義深いお仕事をされたと思います。
テーマは「コロナ下のスタートアップ事情」。真価が問われる場面が続く、というのはお二人の共通見解ですが、コロナ下で起業家がとった「ある行動」が、実力を図るバロメーターになるとの見方は興味深かったです。投資家として研究者として、スタートアップを何百社とみてきたお二人だからこその議論をお楽しみください。
起業家にも、企業人にも、スポーツ選手にも、格闘家にも、種の存続にも、観察できることではないでしょうか。
「成功している起業家の共通点は「小心者」であること」
ゴルゴによる、プロとしての成功条件
「10%の才能、20%の努力。そして、30%の臆病さ。残る40%は運」
記事でも言われていますし、今更語るまでもなくありきたりな話になっていますが、結局のところ起業に至った目的がすべてなんです。
起業しよう!となった理由が、たまたま需要がありそうなサービスを思いついたからという理由であれば、市場を取り巻く環境が変わることでチャンスにもなれば逆境にもなります。しかし、そうではなくて「未来ってこうあってほしいよね」っていう予測や願望の元に、それを実現するためにビジネスを用いるということであれば、市場の環境が多少変わろうとも関係ないですし、極端なことを言ってしまえば、今行っているサービスに固執せずに変えることもできます。
あと、これは僕自身の戒めとしても想っていることですが、今回のコロナで資金難に陥っている企業もほとんどの場合は経営する人間の余計な見栄とかが根本的な問題になっているのではないかと思います。記事内では守りと言っていますが、そもそも余計なものにお金を出しすぎてる場合があったってことなのではないかと思います。バラマキの広告とか、宣伝もそうですし、内装にこだわったおしゃれなオフィスとかはその典型ですね。
結局のところ、起業家が「なぜそれを作ろうと想ったのか」、そして、その目的遂行に対してどこまでストイックに追い求めているのか。ただこれだけに集約されることなんだろうと思います。
スタートアップにとって、コロナのような社会不安はチャンスでしかないはずです。特に日本はスクラップアンドビルドで変わってきた国です。スクラップを行うには、変わらざるを得ないほどの脅威が必要になるわけですから。
そして、忘れてはいけないのはこの事態になって辛いのは僕たちよりも抱えるコストが膨大な大企業たちです。これについては平時よりもずっとチャンスになるはずです。
僕たちスタートアップがどこにこだわるべきなのか。
そこを間違えなければ、逆境はむしろチャンスになります。
みんなが守りに入る今こそ、戦場を駆けるチャンスだと僕は思います。
攻めでも、守りでも、どんなときにもイノベーションが必要と言ってしまうと、議論は錯綜します。企業経営に必要なのはイノベーションだけではありません。いたずらに定義を広げず、なにを議論するかを具体的に掘り下げたほうが生産的です。
今回の対談で重要なのは、ベン・ホロウィッツが提唱した「Wartime CEO, Peacetime CEO」という区分けの意義ではないかと思います。経営スタイルの違いとは、どこまで有用なのでしょうか。
清水先生が指摘されているように、いつが危機で、いつが平時なのか、という定義は難しい。おそらく事後的にしか把握できないのではないでしょうな。このあたり、さらなる議論を読みたいところです。