［北京 １日 ロイター］ - 中国の電気自動車（ＥＶ）メーカー、比亜迪（ＢＹＤ）<002594.SZ><1211.HK>は米フォード・モーター<F.N>にＥＶバッテリーを供給する。米著名投資家ウォーレン・バフェット氏の投資会社バークシャー・ハザウェイが出資するＢＹＤにとって、主要自動車メーカー向けの初のバッテリー供給契約とみられる。
フォードと長安汽車<000625.SZ>の合弁会社が、ＢＹＤのバッテリーを搭載したプラグイン・ハイブリッド車生産の認可を申請した文書が中国工業情報省のウェブサイトに１日、掲載された。
ＢＹＤは、バッテリーや電力管理関係などの部品を供給する予定としている。
フォードは昨年、中国で２０２１年末までに新モデルか大幅改良したモデル３０種以上を発売する計画で、そのうちの３分の１以上が電気自動車になる見通しを示していた。
現時点でフォードとＢＹＤのコメントは得られていない。
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フォードはどんなバッテリーでも搭載可能の触れ込みのVWのMEBプラットフォームを使えるので、せめて電池くらいは独自の判断でBYD(しかもリン酸鉄系？)を選んだか、BYDが価格下げたかでしょうね。
LG Chemが仕掛けた車載用電池の価格競争が、自動車メーカーとバッテリーメーカーの関係を変えつつ有ります。また安全性という車載用電池に最も重要な要因についての情報は２社間で閉じられるであろうことは変わりないので、チキンレースになることが危惧されます。
追記
これはフォードと長安汽車の合弁会社とBYDの契約ですね。なので中国市場向けか。MEBは一応欧州市場向けと言われているので、全く別の動きなのかもしれません。
BYD自身は車両も作っているので、デバイス販売としてのバッテリー供給に当たりますが、フォードが初めての外販先ということに。責任分解点とか色々と面倒くさいことになりそうです。
フォードはEVの電池についてはPanasonicとLG chemから調達していたはず。長安汽車との合弁の中国国内向けとはいえ、BYDから調達をするという事で、フォードの車載電池に対する戦略が見えてくる。
同社は電池を差別化の部品とは捉えておらず、コモディティ化していくと見ており、その中で調達ソースをアジアの日中韓から持つ事でコストを抑えていく狙いではないか、と考えている。敢えて最大手のCATLではなくBYDというのが、よりその方向性を見て取れる。
トヨタやTeslaの様に車載電池を差別化する部品と捉え内製化していく自動車メーカーとの対比が大変興味深い。
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