【内幕】ツイッターvs.トランプ。「全面対決」への道のり

2020/6/2

ついに「その日」がやってきた

28日木曜の夜遅く、ジャック・ドーシー(ツイッターCEO)はサンフランシスコの自宅から、役員たちとのオンライン会議に参加していた。
そこへ、ある知らせが飛び込んできて会議は中断された。ドナルド・トランプ大統領が、またしてもツイッターに扇動的なメッセージを投稿したのだ。
このところ、ツイッターとトランプ大統領の間では張り詰めた関係が続いていた。原因は、トランプの攻撃的な投稿の一部に対して、ツイッターが警告ラベルの表示に踏み切ったからだ。
新たな投稿で、トランプはミネアポリスで起きた警察と抗議者の衝突に言及し、「略奪が始まれば銃撃が始まる」と述べていた。
これを受けて、弁護士やポリシーメーカーを含む10人余りのツイッター幹部は、ただちに協議を開始した。
スラックのメッセージや、グーグルドキュメントの文書が飛び交う中、果たしてトランプの投稿が人々を暴力に駆り立てているのか、審議が行われた。
(Tasos Katopodis/Getty Images)

より踏み込んだ「警告」へ