カーライル、日本で大企業案件参入へー1000億円規模の大型投資も
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カーライル、KKR、ブラックストーンは、世界3大プライベート・エクイティ・ファンドと並び称されます。
そのなかでもカーライルは2000年、いち早く日本に進出、橋頭堡を築いてきました。
ハゲタカなんて揶揄されたりしましたが、再建しようにもいろいろとしがらみが多い日本社会ではカーライル(かつてパパブッシュが顧問をしていました)のようなネームバリューが威光にもなり、強力なリーダーシップとノウハウに頼るスキームがうまくハマって今に至っています。
不景気などがきっかけでファンドが絡む案件は大きく動きますので、コロナ禍からどんな1000億円規模の大型投資が生まれるのか注目です。
ちなみに、カーライル日本代表の山田さん、副代表の大塚さんとは20代後半、同じチームでデスクをならべて一緒に仕事をしていました。
バブル後遺症に悩める日本企業のリストラクチャリング案件をたくさん経験できて超多忙ながら毎日がお祭りのようで(?)楽しかったです。よく働いて、よく飲んで・・・と思い出深いです。前からバイアウト(居酒屋のチムニー東芝セラミックスなど)や不動産ファンドをやってましたが今回の1000億円規模は桁が一つ大きいですね。昔はウィルコムの破綻もありPEの難しさが垣間見られました。
最近は日立の様に在宅勤務を長期的に導入したり週休3日制が検討され始め、日本電産といった企業まで経営スタンスを変化させるなど、コロナという外部ショックにより経営方針や生活パターンが変わり始めています。また、地方や観光といったことも見直される始めていて各企業の経営判断も大転換を迎える時期なのでそこにチャンスを見出すのでしょう。
新たな生活パターンに沿った観点では日本のコンテンツ・メディア産業や海外への移動も減り高齢化が進んでいる地方の観光関連産業は動きがあるのではないでしょうか。2000年のカーライル・ジャパン設立以降、日本のIPO案件ではカーライル出資案件が他のPE比較で多い印象があります。グローバルなPEファンドで日本ファンドの運用を公表しているのはカーライルのみなんですね。