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州兵の出動はさすがに異例で、今回ロックダウンや政府に対する不満が同時に爆発した結果だと考えられるでしょう。

しかし、デモが暴動化するケースは珍しくなく、多くはイシューに対して熱心に運動を行う方々ではなく、便乗組(権力に対抗したい無政府主義者たち)によるもの。また、ブラック・ライブズ・マター運動はオバマ政権だった2013年頃始まり、ファーガソン事件を機に全国に拡大した歴史があります。暴動ばかりに焦点が当たっていますが、問題の本質に対する突っ込んだ取材も期待。

当時、UCバークレーに交換留学中で、現地学生新聞会社の記者として、何度も密着取材を行いました。期末試験中にも限らず、学生たち主導で連日デモ行進が行われましたが、無政府主義者の出現で暴動化し、警察が催涙ガスやゴム弾を使って生徒たちまでもが怪我をするなど、全国紙や日本のメディアでも取り上げられました。

過激化した日を取材した動画:
https://www.dailycal.org/2014/12/07/protest-police-killings-mostly-black-men-youths/

一方で、その後、市レベルでどのように市民と警察の関係を改善できるか、丁寧な議論が繰り広げられたのも印象深かったです。バークレー市は全米の中でも最もプログレッシブな場所ですが、当時、コミュニティーレベルでど、警察と市民の関係や、警察の過剰な暴力の使用をどのように規制しようとしたか、市議会の様子を取材・編集したものをおいくつかシェアさせていただきます:

①連邦議員も含めた特別市議会セッションの様子
https://www.dailycal.org/2015/01/21/berkeley-city-council-holds-special-meeting-police-community-relations/

② 警察の過剰な暴力の使用を規制する法案が通過した市議会の様子
https://www.youtube.com/watch?v=PEqExZE86us

連邦議会でも「警察の軍事化」を規制する法案が出されたりしましたが、5年経った今全国的にあまり進歩がない状況に問題の難しさを感じさせます。
警察による過剰な暴力の行使が目立ちますが、こういうことを肯定する世論が一定程度無ければ、こういう暴力の行使は起きません。その意味で、根の深い背景があります。
 トランプ大統領が、壁をつくろうとしたり、差別をしても咎められない雰囲気をつくったともいえますが、別にトランプ大統領個人の力などではなく、そういう姿勢を肯定する世論があったから、トランプ大統領が当選できたともいえます。
 元々の黒人男性死亡事件が起きたミネソタ州ミネアポリスは、接着剤やテープで知られる3Mの本拠地です。元来、製造業が盛んな都市です。そのため、中西部の北の方に位置する州ではありますが、黒人や、中東、アフリカ、アジアからの移民が労働力として移り住んできています。
 米国の製造業全体がそうであるように、ミネソタ州でも製造業は衰退しています。そうなった後、米国の都市で起きたのは、金融やITを収益源とする富裕層の自主隔離(ゲーテッド・コミュニティ、子供は私立学校)、公共サービスや公立学校の劣化です。白人も、黒人も、劣化した都市に取り残されましたが、特に黒人が際立って取り残されたといえます。
 分断されたアメリカでは、警察は富裕層のために動き、黒人は治安上の不安要因扱いされていったともいえます。今回抗議行動が暴動になっているのは、死者のでたデトロイトをはじめ、ミシガン、ミネソタなどの製造業が盛んであったいわゆるラストベルトで目立っているように見えます。
 富裕層が、自分たちの閉鎖的なコミュニティーへの脅威と思われる者を排除させようとするなら、同様の暴動は、時をおいてまた繰り返し発生するでしょう。格差を肯定する社会の行きつく先は、こうなります。
 トランプ大統領は、中国叩きに喝采するラストベルトの白人労働者と、抗議行動を嫌う富裕層の支持を得て、支持層を広げることができるでしょう。
コロナに関連した自粛や、失業などに関する不満が背景にありそうです。

医療面でも、先週NEJMという医学雑誌に、コロナ感染の人種格差に関する論文が発表されました。アメリカのルイジアナ州で行われた研究で、黒人 31%、白人65%の人口割合の地域で、コロナ感染者や死亡者のうち約70%が黒人であったことが報告されています。

背景には、黒人の方が、低所得地域に住む傾向があり感染が広まりやすく、肥満や基礎疾患が多いことなどが考えられています。社会的な背景に関連したこのような「不公平感」も影響しているのではないでしょうか。

Hospitalization and Mortality among Black Patients and White Patients with Covid-19
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMsa2011686
ようやくNewsPicksでも上位表示に来たか、という感があるくらい本当に信じられない大騒乱。今年アメリカのコロナに並ぶくらいの大事件がいま現在進行形で起きている。

警官が民間人を膝でクビを踏みつけて殺人する、その様子を誰も止めに入らないどころか動画で撮影する、それに触発されて暴動や略奪がその土地のみならず全国津々浦々で起きる。そんなことをすると銃殺すると一国の大統領が公に発言する、そのtweetは暴力肯定だとして非表示を食らう、実際に兵隊が出動する。

そんな異常事態が起きている。各国種類は違えど色んな問題を抱えてはいるものの、アメリカはやはり病んでいると断じざるを得ない。
これまでも人種差別に基づく暴動はあったが、これが全米各地に広がったのはやはり新型コロナウイルスでロックダウンがあったからみんなフラストレーションがたまっていたと言うことなのだろう。夜間禁止令が出され、感染症ではなく暴動でロックダウン。
ニューヨークでの 10万人当たりのコロナによる死者が
アフリカン=アメリカン 92.3人
ヒスパニック 74.3人
White 45.2人
アジアン 34.5人
と報告されています。
このような事もマグマの一つになっているでしょう。
https://www1.nyc.gov/assets/doh/downloads/pdf/imm/covid-19-deaths-race-ethnicity-04162020-1.pdf
一方、暴力的にならずに抗議活動している人たちももちろんいて、「こっちを報道してくれ!」と言ってますね

https://twitter.com/frostytheskid/status/1266844355148632064?s=21

暴徒が必ずしも黒人の人たちではない(ガラスを最初に割ったのも白人であることが確認されている)点も闇が深いです
タテマエとして人種差別は「悪いこと」という範疇に入れられていますが、ホンネベースでは依然として世界中で根強く残っています。

とりわけ貧富の格差拡大が叫ばれている米国では、その根底に人種差別があると考える向きが多いのでしょう。
(実際にあるかどうかは、統計的な分析結果を見ないとわかりませんが…)

余談ながら、デモというのは集団的示威運動であり表現活動の一種です。
破壊行為等の犯罪行為はデモの範疇を超えています。
今回の米国騒乱の原因、根底にあるのは過度な二極化からくる格差問題。これは根が深い… 多くの責任は対立を煽り続けたトランプにあることは間違いないけど、二極化の根本の原因は8年間に及ぶオバマの政策の結果とも言える。

これを機に本気で格差是正を実行できるかどうかに米国の未来はかかってる。新自由主義が破綻したのは明らか。日本はそこを追従する愚を犯してはいけない。まだ今なら何とか取り返しがきく
シアトルでは暴徒化したデモ隊が警察のAR-15ライフルを奪ったところ、どこからか現れたブルース・ウィリス似のおっさんがそのライフルを奪って事なきを得たという映像がありました。映像こちら。
https://twitter.com/wildriverpeace/status/1267331752147644416
このおっさん、かっこいい。また奪われても使えなくするために、ちゃんと弾倉を抜いているところとか、元軍人さんかな?
日本放送協会(にっぽんほうそうきょうかい、英称:Japan Broadcasting Corporation)は、日本の公共放送を担う事業者。よく誤解されるが国営放送ではない。日本の放送法(昭和25年法律第132号)に基づいて設立された放送事業を行う特殊法人。総務省(旧・郵政省)が所管する外郭団体である。 ウィキペディア