【直撃】本田圭佑の投資論。「僕は起業家の生命力を見る」
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スタートアップの投資において「人に投資する」というのはよく言われますが、「思い通りに行かなかったときに、生命力があるかどうかを見る」というのは面白いですね。
たしかに計画通りに事業を立ち上げる力よりも(そもそも計画通りにいかないですし)、うまくいかなかった時に軌道修正しながら逃げずに向き合い続ける力、それを突破していく力の方が重要だと思います。
世界各国でたくさんのトッププレイヤーを見てきた本田さんならではの、“生命力”の見極め方が気になります。本田圭佑氏、Finc元CEOの溝口氏、ネスレ日本元CEOの高岡氏が立ち上げた「WEIN挑戦者FUND」。NPでもPickされて話題を呼びましたが、今回、3名全員にお話しを伺うことができました。本日より3日連続で掲載します。
本田さんは、クラウドファンディングサービス「Makuake」の投資に成功するなど、近年では投資家としても実績を残しつつあります。何を持って投資を判断しているかと聞くと、「人」だと即答。はっきりと言語化できるわけではないが、「感じる」のだと。
この辺りは、肉体と肉体がぶつかり合うサッカーの現場で、第一線で走り続けてきたからこそ培われた、嗅覚なのかもしれません。ー「孤独・退屈・不安」を21世紀の重要課題と捉えー
拙著「テクノロジー思考」でも現代人類の最大の問題は孤独と暇である、と論じました。そしてそのプロブレムに最もミートしたプロダクトがFacebook、世界で5番目に大きな企業価値の会社になりました。
次はゲーム。ゲームとソーシャルが収益源のテンセントは世界で6番目に大きい。
もっと言えばそれらを眺める道具(スマホ)のAppleが世界1位、それらを配信するクラウドが2位Microsoft、3位Amazon、4位Googleはそれら総合企業。
よって下記の課題設定自体は正しいと思います。
ースマホという発明はすごいけれども、そのトレードオフとして、こうした社会問題が出てきている。今後誰かが、もっと真剣にコミットしていかないと、問題は大きくなっていく。だから僕らは、この問題にアプローチしていこうと思っているんです。ー
人類の富を寡占する7シスターズ・テック企業が我々にもたらしている副作用の事。
ただこのいわゆるデジタルデトックスについては、上記巨人自らを含めて多くの団体、個人、企業、スタートアップがこれまで無数の取り組みに挑んでいるものの、さしたる成果を挙げられていないのも事実。ぜひ日本初の成果を見たいものです。
ーリーマン・ショックのときには、あの時期に立ち上がったアメリカや中国のベンチャーがデカコーン(時価総額100億ドル以上の未上場企業)になっている事例がありますよね。ー
ありますが、好況時もそうです。これは確かに巷間よく耳にするジンクスですが、実際はジンクスであり景気とグレイトカンパニーの生誕には相関がありません。
2007-2009年に多くのグレイトカンパニーが生誕した理由は、2007年のスマホの誕生です。
グレイトカンパニーと真の相関関係にあるのは新テクノロジーの誕生です。こちらに詳しく論じています。
http://rebrightpartners.com/ja/2020/05/17/vintage2020/