“出世したくない症候群”の若者が増加? 働く目的が多様化する時代のキャリア形成は
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注目のコメント
まず「出世」というワードそのものの音感が、もう古めかしい。「出世」=管理職になること=職位の階段=終身雇用、という連想になる印象ですが、当然のことながらもうそれだけじゃない。つまり「出世したくない」ではなく「そのルートじゃない」という傾向が強まっている、と。決して、若者の未来へのアスピレーションが弱まっているということではない、とワタシは思います。
また出たこの問題。
断言するけど「管理職になりたくない」とか「出世したくない」なんて嘘(の様なものだと思う)捉えている側の理屈や価値観で考えるからそんな言葉が出てくる。
一般職である人が、果たして管理職の職務内容・職責・やりがいなどを理解したうえで、そのように答えてるのだろうか?恐らくそうではないと思う。
良くも悪くも従業員は、自分の上司に未来を投影する。
「管理職になりなくない」とは、目の前の人の姿・姿勢・働き方を見て無意識に想起されるもの。いわゆるロールモデル。枕言葉には「貴方達の様な」が含まれている可能性を洞察すべき。流石、兼近さん。兼近さんのコメントに多くの若者が頷きます。
>「営業職で入ったのなら、営業職のプロになった方がいいに決まっているのに、なぜいきなり営業ができなくなって、管理職になることが出世なのか」
一番の理由はこれだと思います。要は、担当者としてクリエイティブな仕事を楽しんでいるのに、頑張った結果として評価されると「あなたは優秀だから、これからはマネジメントの仕事をしてください」と言われてしまうのですが、そんな事を望んでいないのです。
クリエイティブな仕事を頑張っていた人からすると、仕事内容をマネジメントに変えられるのは、有る意味”降格”です。職種にもよりますが、メーカーや広告系の様な会社でクリエイティブを取り上げられたら、それは実質的な”現役からの引退”とも思えてしまいます。「自分はクリエイティブな仕事の才能がなかったのか」と思う人も多い筈。
勿論、マネジメント業も大切で不可欠な役割だと思います。間違っているのは評価制度です。マネジメント業の人に高給を支払うという文化が間違っているのです。経営陣と社員を区別するのは当然ですが、社員の中ではマネージャーとクリエイターは平等に扱うべきなのです。