【松嶋啓介】ヨーロッパで出会った「本当に豊かな生き方」

2020/5/31
日本とフランスを股にかけて活躍する、料理人の松嶋啓介氏。その最新刊『最強「塩なし」料理理論』(主婦の友社)をベースに、「アフター・コロナの食」を考える本連載。
最終話では、「食」が「人生」に及ぼす影響を、松嶋氏ならではの視点で探求していく。
【新】異能のシェフが直言。食と人生の「最強リセット術」
人はどんどん「欲深く」なる
──コロナを機に、「食」を見直すことを通じて、「生き方」そのものを見直してみよう……というのが、本連載での松嶋さんのメッセージでした。
松嶋 僕は「食」って、資本主義と似ていると思っているのです。
資本主義というのは、1円稼いだら2円稼ぎたいし、100円稼いだら200円稼ぎたい。つまり、欲が欲を生んでいく
食でも、塩をとるほど「もっと塩がほしい」と思うものです。
誰でも、最初にキャビアを食べたときは「しょっぺえ!」と感じるのに、知らないうちにその刺激に耐性がついて、2回目に食べたときはそれをおいしいと感じ、3回目になると「もうちょっとキャビアのせてくれない?」と、どんどん欲深くなる。
だから一度、その欲をドラスティックに「リセット」しなくてはならない。今回のコロナは、そのための絶好の機会だと思いました。
(darkbird77/Getty Images)
リセットするために必要なこと