【亀山×鎌田】YouTubeとNetflixの戦いをどう勝ち抜くか

2020/6/7
YouTubeビジネスを手掛ける・UUUM代表の鎌田和樹氏を迎えた「亀っちの部屋」Season2。
亀山氏さえ参入を検討しながら断念したYouTubeビジネス。前回は、その特徴や難しさが語られた。
今回は、鎌田氏がUUUMを設立するまでの経緯やカリスマYouTuber・HIKAKIN(ヒカキン)との出会いなど、創業当時の知られざるエピソードが明かされる。
そして鎌田氏は、このコロナ禍で多くのアーティストが人々を元気づけるためにコンテンツを無料公開したことに疑問を感じていた。
*本対談の音声はこちらからお聞きください

創業前夜、ヒカキンとの出会い

──今回は、鎌田さんのこれまでのキャリアについて伺います。
亀山 もともとエンジニア系なの? 営業系? それともヤンキーからのし上がった系?
鎌田 何系でもないです(笑)。2003年、19歳のときに光通信という会社に入社しました。大学にも入ったんですけど、すぐに行かなくなって辞めちゃったので。
亀山 じゃあ、光通信でゴリゴリにしごかれたと。
鎌田 いやあ、本当にいい会社でした。僕が入社した頃はITバブルがはじけた後で、ゴリゴリな雰囲気はなくなっていました。もっとも、灰皿が飛んできたり、3日連続で徹夜をしていた人もいましたが。
また、先輩社員からいくつか「伝説」を聞いていて、「タウンページ」の「あ」から営業電話をかけるから、ある会社が営業を断ると、すぐに次の人から電話がかかってきた、なんて時代もあったそうです。
鎌田 和樹(かまだ・かずき)/UUUM株式会社 代表取締役社長CEO
亀山 やっぱり、ゴリゴリじゃない(笑)。
鎌田 僕の場合はそうでもなくて、はじめの4年間は総務にいて、請求書の処理や社宅の管理をしたり、事務所を契約してコールセンターを作ったりしていました。
その後、ソフトバンクの販売代理店をする子会社に出向になって初めて、営業を担当したんです。それから社長の秘書をしたり、グループCEOの会議に出させてもらったりして「こういう世界があるんだ」というのを垣間見ましたね。
亀山 へえ。若くして出世街道じゃない。
鎌田 当時は携帯電話ビジネスの勢いがすごかったので、実力以上に世間の時流に乗っただけです。
ソフトバンクの後は、イーモバイルの仕事をする子会社の責任者になりました。その販売店を集めたイベントで、HIKAKIN(ヒカキン)に会ったんです。