【決算レポート】巨額赤字で、日産はついに「変わる」のか

2020/5/29
約20年前の悪夢が蘇ってくるようだった。
5月28日、日産自動車は2020年3月期の決算を発表した。売上高は9兆8789億円、営業利益はマイナス405億円となった。
衝撃的だったのは純利益だ。赤字額は、実に6712億円。リーマンショック以来11年ぶりの最終赤字となった。
この6712億円は、日産が経営危機に陥り、カルロス・ゴーン元会長が大ナタを振るった2000年3月期と並ぶ数字だ。
それほどまでに今、日産は危機的な状況にある。NewsPicksが決算のポイントをお届けする。

「ゴーン改革以来」の巨額赤字

記者会見に出席した内田誠社長は淡々と数字を読み上げたが、語られた赤字は巨額だ。なぜ日産は、6712億円もの最終赤字を出すことになったのか。