【10年で9割減】ニッポンのデジカメ産業「縮小」が止まらない

2020/6/1
日本のデジカメメーカーの苦境が続いている。
ニコン、ソニー、富士フイルムホールディングス(HD)、オリンパスなどが2020年3月期の通期決算を発表し、5月29日に出そろった。
デジタルカメラ市場は、スマートフォンの台頭などにより出荷台数が年々減少しており、各メーカーの最新決算でも厳しい数字が並んだ。
各社の出荷台数や販売戦略など最新データを「4つのポイント」で整理し、日本のメーカーが世界シェアの大半を握る業界の現状をアップデートしていこう。

カメラ部門は6社とも減益に

まずは、各社のカメラ部門の業績を見ていこう。
キヤノン、ソニー、富士フイルムHD、ニコン、リコー、オリンパス、いずれも減収となっている。
中でも下落幅も下落率が最も大きかったのはニコンで、前年比から約700億円(約24%)減少し2258億円となった。