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そもそも「感染」するってどういうことよ?

2020/05/30 追記

大半の専門家と言われる方々が何の説明もなしに「飛沫感染」や「接触感染」と世の中の人を脅かしてるとしか思えない(きちんと説明しておられる方がいらっしゃるのなら大変申し訳ないと思う。ぜひともお知らせいただきたい)

冒頭から結論を書くが《接触感染》には2種類ある
この2つの「感染リスク」は天と地ほどの違いがあるのだが言葉が一つであるの為、大きく誤解されているのではないかと思う
一般の人が一番避けなければいけないのが《接触感染》の中でも至近距離で確実に他人と接することだ
これを【直接接触感染】と言わさせていただく
職業で言えば西浦博教授が3月30日の会見で発表した「夜の街」の「性風俗」に当たる業種のみである
【直接接触感染】を伴わない「隣に着席するだけの接客業」ライブハウスやクラブ(大音量で踊る方)などの「夜の街」は《飛沫感染》対策さえおこなえば感染リスクはかなり減らせる
居酒屋などは酒が入るという点で昼間のレストランに比べれば多少リスクは上がるかもしれないが基本的には昼間の飲食と同リスクだ

もうひとつの《接触感染》言い換えると【モノヒト感染】
これの感染リスクは【直接接触感染】と比べればほぼ「0リスク」だと考える(異論があるかたはどうか教えてほしい)本文 [4] に詳しく書いたがあくまでも「考え方」であってリスクそのものは無いに等しい

「モノ」を介しての感染リスクを恐れるあまり「空気」にまで消毒をしようと試みる人たちも登場しているようだが
これは《エアロゾル感染》を危惧しての事だろうと思われる
《エアロゾル感染》は特殊な状況下又は
確実に複数の感染者が同じ空間に居る状況で換気をせずに長時間滞在した時のみ《エアロゾル感染》は成立するのではないか?
今回の<新型コロナウイルス>は「SARS」や「MERS」と同じコロナウイルスなので人間の体内に入ってからのそれぞれ症状や重篤さは違いがあるが感染源から体内に入るまでの経緯は物理的に同じものと考えられる(ウイルスの大きさや感染必要量が大幅に違うことは考えづらい)
ここは専門家がどういう判断をするのかぜひ知りたいところだが上記の推測を反証できるような資料には出会っていない(あるのなら出会わせていただきたい)

「人と会う」ことはそれなりにリスクはあるが
置かれた状況での感染経路の切り分けを一度しっかりと考え重複するリスクがあるのかどうか考えるだけで安心して過ごせることは増えてくると思う

「感染」することに恐怖を感じておられる方はぜひ「感染」するとはどういうことか?をよく知って考えてほしい
専門家を自称する人たちも専門家が言っていたと言って報道する人たちも恐怖を売り物にするのはどうかやめてほしい

なんでこんなに混乱してるのか?

のっけから読み飛ばしOK

「コロナ禍」に翻弄されつづける今日この頃

政府が現状をきちんと把握できていない状況での政治的混乱も
PCR検査を広げて患者数が増えることによる医療崩壊の心配も
感染への恐怖からくる「自粛警察」や「自粛厨」の登場も
新型コロナウイルスに「今」感染したくない!(感染してもらいたくない!)(注1)というところから始まっているだけだということに気づいた

ならば「今」感染しないようにすればいいかというとそう単純な話でもない

現状の混乱っぷりを見ていて思う方もいるだろうが「自粛」して「人との接触を減らす」ことによって乗り切ろうとするにはどうしても無理がある

政府が「自粛」を「要請」をしただけなのに日本社会は過度な「自粛」をし「半ロックダウン状態」に陥り経済的に困窮しても迅速な援助も無い
少しでも回せるうちはまだいいがこの状況下で「自粛」を段階的解除と言ってもフルスピードで経済を回せるはずもなく『コロナ禍関連死』(注2)が増えていくことになる

どこでボタンを掛け違えたのか

「今」を嘆いても始まりそうもないのでいったん振り返ってみることにする

はじまりは「濃厚接触」

ここも読み飛ばしOK

政府の発表やマスコミから「濃厚接触」者なる用語が飛び出したのはいつごろだったか目まぐるし過ぎて定かではないが
その……なんというかまぁな響きにうろたえたw人もあったと思う
かく言うわたしもそのひとりw

「濃厚接触」とは……といろいろと説明がされていたのだと思うがその定義がどうもぼんやりしてわからない
そうこうするうちにだんだんと感染者が増え「自粛」の「要請」に至ったが
あいかわらず【3密】が独り歩きしその内容も時間とともに拡大解釈され現在の「コロナ」に巻き込まれるかたちになっている

変わらないことは感染者と「濃厚接触」のあった人はPCR検査を受けて陽性なら隔離されること(注3)

うむ……だれが感染者だったかも知らされない状態で「濃厚接触」するなと言われても防ぎようがないではないか

感染経路ってどんなのがあるの?

ここも読み飛ばしOK だが各項目の種類は目を通されたし

「濃厚接触」しないようにするためには何をどう理解しどういった行動をすべきなのか?

TVやインターネットで専門家な人たちが「接触感染には注意してください」とか「ウイルスはどこにいるかわかりませんからねー」と言われてもそもそもなんでどうして感染するのかわからなければ注意しようにもできないではないか

それを考えるためにまずはどうしたら感染するのか?を整理してみたい

主な感染経路は10種類ほどあるらしいが今回は<新型コロナウイルス>について一般的に関係があると思われる5つの感染経路から見ていく

《接触感染》(直接感染)
感染者との皮膚や粘膜の接触(又は)←著者注
手すりやドアノブなど患者周囲の物体表面を介しての間接的な接触で病原体が付着しその結果感染が成立するもの

《飛沫感染》
患者の咳やくしゃみあるいは気道の吸引などによって飛散する体液の粒子(飛沫)が他人の粘膜に付着することで感染が成立する

《エアロゾル感染》(限定空間感染)
エアロゾル感染は密閉された空間において長時間・高濃度のエアロゾルにさらされた場合に起きる
ただしこの用語は専門的なものではない

《飛沫核感染》(空気感染、塵埃感染)(注4)
飛沫として空気中に飛散した病原体が空気中で水分が蒸発して軽い微粒子(飛沫核)となって長距離を移動する
呼吸により粒子を吸い込むことにより感染を生じる

《唾液感染》
唾液の中に存在する病原体が口移しやディープキスなどで唾液を介して感染が成立する
                           (注5) 

感染経路を知りたいがため調べてみたがじっくり読むと面食らう

《接触感染》(直接感染)と言っておきながら間接的な接触という言葉が出たり

《飛沫感染》と《飛沫核感染》似て非なる言葉があったり

聞いたことのある《エアロゾル感染》は専門的な用語ではないらしい

専門家の人たちが言っていたことの意味を理解できるはずがない

感染経路をなんとか整理してみる1

(口が開いてそれじゃ感染し放題でしょ!的な顔をしたまましばらく考える)

《唾液感染》に関しては言わずもがななのでとりあえず置いておくが下記の《接触感染》(1) に相当すると思われる

問題は《接触感染》に内包する2つの感染経路感染者の飛沫を直接吸い込み粘膜に付着することによる3つの感染経路の程度分け

思っていた感染経路のイメージと
単に○○感染と聞いてきた本当の意味がちぐはぐ過ぎて「言葉」の理解度でまったく意味が違ってくることもあるのではないかと思うほどだ

どうして専門家の人はひとこと言っておいてくれなかったの(涙)と他人を責める前に自分の無知を知るべきか……(ちょっち納得いかないw)

感染経路をなんとか整理してみる2

ここは図だけでもOK
(めんどくさいことになったが「渦」に足をつっこんだ者としてなんとか……)

まずは《接触感染》に内包する2つの感染経路から(元気出して)いこう

《接触感染》には「感染者との皮膚や粘膜の接触」と「ウイルスが物を介して付着する」の2系統あるらしい

感覚的にはまったく別物に感じるのだがどうしてこの2つが《接触感染》なのか

感染経路1

《接触感染》の2系統を図にしてみた

色の濃淡は存在するであろうウイルス量のあくまでもイメージだ
たとえば  1「感染者との皮膚や粘膜の接触」の濃淡の場合
[1]「感染者の粘膜>非感染者の粘膜」は納得していただくとして
なぜ感染者の皮膚には変わりがないのに濃度が違うのか
[2]「感染者の皮膚>非感染者の粘膜」
[3]「感染者の皮膚>非感染者の皮膚」
の場合は『受け取る側』の危険度で「ウイルスを持っているであろう側」の濃度を変えた

2「ウイルスが物を介して付着する」の色の濃淡は
感染者の飛沫が発声などで飛んでテーブルに付着した場合その「全量」を手ですくい取ることは不可能なうえその手で直接粘膜に触れる確率も低いことを考慮して濃淡をつけてある

《接触感染》とひとくちに言ってもパターンで考えるといくつもあり何をもって《接触感染》と言っているのかその前後の文脈で変わってくるのかもしれない (そんなのあり…………ごにょごにょ)

感染経路をなんとか整理してみる3

ここも図だけでもOK

ここからは「飛沫の大きさ」が問題になってくるので見えない世界をイメージしてもらいたく
わかりやすい画像を見つけたのでご覧いただきたい

μm大きさ

※株式会社 明石鉄工所 さんの「豆知識>衛生>菌とウイルスの違い」から
(注6) 赤い部分は筆者が加筆

‥‥針の太さの1,000分の1が細菌でそのまた1,000分の1辺りでウイルスになるらしい(ちいさすぎてみえなくておばけみたいできがとおくなるね)
※一般的なウイルスの大きさは 20 - 450 nm

「タライ」に張った水の中に「米粒」が何粒入っているか?が
1つの飛沫の中にウイルスがどれぐらいいるか?の目安ということになる

感染者の飛沫を直接吸い込み粘膜に付着することによる3つの感染経路

《飛沫感染》《エアロゾル感染》《飛沫核感染》の3つは大雑把に言うと感染者の飛沫がくしゃみや咳、発声などによってウイルスを含んだ飛沫がどのくらいの大きさで非感染者の粘膜に直接到達するかの違いらしい

誤解を生むといけないとは思うが3つそれぞれの違いは「飛沫の大きさ」によって生じるようなのでこの記事では『飛沫感染』とさせていただきたい

感染経路2

※図はまだ模索中 良いアイデアがあれば教えてください※

《飛沫感染》と《エアロゾル感染》《飛沫核感染》の違いは飛沫の大きさの違いだ
《エアロゾル感染》と《飛沫核感染》の違いは空気の湿度や気流、時間経過の違いからエアロゾル中の水分が蒸発しウイルスがだけになったもの(注7)

前述の「タライ」以上の大きさが《飛沫感染》で言う飛沫1粒の大きさだとしたら《エアロゾル感染》は「バケツ」相当
《飛沫核感染》は「おにぎり」みたいなものかもw

とりあえず感染経路の分類はできたけど

単純に感染経路と言っても説明しようと思うと結構なめんどくささ
もう少し丁寧に説明できそうでもあるけどとりあえず今はこのへんにして

要点は
《接触感染》に内包する2つの感染経路
1感染者との皮膚や粘膜の接触パターン [1]  [2]  [3]
2ウイルスが物を介して付着する [4] 
 感染者の飛沫を直接吸い込み粘膜に付着することによる3つの感染経路
《飛沫感染》 [5] 
《エアロゾル感染》(限定空間感染)[6] 
《飛沫核感染》(空気感染・塵埃感染)[7] 

以上の7つになると考えられる

パターンとしては7つだがようは感染者が保有するウイルスがどういう過程を経て非感染者の『粘膜』に到達するか?ということ

何故ここで『粘膜』をわざわざカッコ付きにしたかというと

新型コロナウイルスは『粘膜』に付着しないと感染できないから

例えば図の中の1「感染者との皮膚や粘膜の接触」の [3] は感染者の皮膚と非感染者の皮膚の接触のイメージだか
今回の<新型コロナウイルス>の場合「厳密にこの行為のみなら」感染することはない

たとえば感染者と握手をしたからといって感染はしないということだ(注8)
ただ「その時」に「至るまでの状態とその後の行為」によっては感染確率はかなり違ってくる

そしてこのことの実際がはっきりとわからないことが原因でみんなが不安に陥り感染者差別や「自粛警察」の発生要因になっているのだと思う

では「どういう状況で何をしたら感染するのか?」を考えて行こう

感染経路別の感染リスクをあぶりだす

ここもサラッと読み飛ばしてもなんとかなる

図は作ったが正直あまりいい出来ではないと思う
説明するのに便宜上作ったものなのでご容赦いただきたい

感染経路3

まずは《接触感染》の4つのパターン

[1] 感染者の粘膜と非感染者の粘膜◎主に性行為
[2] 感染者の粘膜と非感染者の皮膚◎医師、歯科医など限られた職業
[3] 感染者の皮膚と非感染者の皮膚◎握手、ハグなどの挨拶

[1] [2] [3] については比較的わかりやすいかと思う

[4] ウイルスが物を介して粘膜に付着◎モノヒト感染とも言われる

[4] ここが世間を惑わせる第一の問題の感染経路

『飛沫系感染』の3つのパターン

[5] 感染者の飛沫が直接粘膜に付着◎マスク無の近距離会話など
[6] より細かな飛沫が漂い吸い込む◎密閉空間でウイルス高濃度
[7] 水分が蒸発した細かな飛沫を吸い込む◎塵や埃とともに空気中に存在

お気づきの方もあるかとは思うが [7] は図に入っていない
今回の<新型コロナウイルス>では《飛沫核感染》(空気感染・塵埃感染)は可能性は示唆されるものの確定はしていない(注9)ので以降の対策を考えていく過程にはくわえていない

[1] ~[6] までの短時間1機会での『感染危険度』は
[1] >[5] >[2] >[6] >[4] >[3]  といったところか‥‥わかりづらい(涙)悲しいので考察と対策をまとめてみることにする

で、どうしたらいいの?

ここは長くなる 根拠が知りたい方は読んでいただきたい

一言で○○感染と言っても様々なパターンがあり混乱するのもしかたがないしかもここでもまた「時間」というやっかいなファクターが登場するので何をどう気を付ければ良いのかわからず過剰に消毒したりするはめになる

ひとつづつ見て行こうと思うが明白だと思われるところはなるべく端折っていきたい

[1] 感染者の粘膜と非感染者の粘膜◎主に性行為
[2] 感染者の粘膜と非感染者の皮膚◎医師、歯科医など限られた職業
[3] 感染者の皮膚と非感染者の皮膚◎握手、ハグなどの挨拶

[1] については日頃の行動がわからない相手、わかっていても感染確率が高い相手とは行為に及ばないことで対策していただくほかない

[2] は特定の職業に限られた感染経路となるので日頃からサージカルマスクや医療用手袋などで対策なされていることと思う

[3] これは一般の人にもかかわってくることだが握手についてはお互い手を洗った直後または握手をした後、直ちにどこにも触らずに手を洗浄することで感染はしない
「握手をする」という行為を日本人は習慣上必須ではないので『コロナ禍に生きているわたしたち』にはあまり機会がないのかもしれない
ただ特に欧米の方々は習慣として握手やハグが日常に入り込んでいるのでどれだけ気を付けていてもふとしてしまうことがあるように思う
行為そのものとしては握手よりはハグの方が感染の危険度は低いと考える
これは後述の [4] にかかわってくるところだ

[4] ウイルスが物を介して粘膜に付着◎モノヒト感染とも言われる
この項はすべての人たちが不安に思っている感染経路なので詳しくみていくことにする 長くなると思うがご容赦いただきたい

言葉で説明するのはややこしいので図にしてみた

感染経路4対策

[4] については図を見てもらうとわかるようにウイルスが感染者の体内から出た瞬間から非感染者の粘膜に届くためには段階がありその途中で一つでも対策をとれば感染リスクは格段に低くなる
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しかし飛沫はテーブルやノブなどわかりやすい【モノ】を選んで飛んでくるわけではない
[3] の項でも触れた挨拶におけるハグの場合などに関係してくる「服」などに飛沫が付着していた場合はどうだろう?
心配になるかもしれないがここもあまり神経質になる必要は無い
飛んできた飛沫は繊維の間に入り込み付着する
付着してしまったウイルスは勝手に一人(?)で動くことはない!
服の繊維の中に入ったウイルスを手指ですべてすくい取ることは不可能だしましてや服と服で密着したからといってどれほどの危険性があるだろうか?

ハグに関してはお互いにマスクをした状態でするぶんには問題があるとは思えないが「念のため」事後には手を洗えばよいだろう
そして服は洗濯をすればよい
頻繁に洗濯できない服は干して時間を置くだけでもウイルスは機能しなくなる(注10)
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もう一つ気になっていることがある
TVの報道やワイドショーなどで手についた『汚れ』を模したもの(注11)に紫外線をあてて「こんなに汚れがついています!」と危機感をあおるような事象を見かけるが
あれは「ウイルス」があれだけ手についているという意味ではない
ましてやその手でつり革などの【モノ】を触った後に紫外線をあてて「これだけ汚れが移りました!」というのも真実からかけ離れている

そもそもウイルスは主に唾液の飛沫で体外に放出される
飛沫は「粒」だ
あの『汚れ』を再現しようとするなら感染者が手を舐めまわしてはじめてあの『汚れ』の状態になる
そしてこの『汚れ』がついたまま【モノ】を握ったとして唾液の粘性(注12)が失われてしまった後ではどれほどの『汚れ』が【モノ】に移動すると思われるのか?考えてみてほしい
感染者が故意にどこかを舐めまわしたりすることがなけれな【モノ】からウイルスをもらう量は少ないはずだ

ただ感染力があるウイルス量が自分の手につく可能性がないわけではない
その対策としては
京都大学 ウイルス・再生医科学研究所 附属感染症モデル研究センター ウイルス共進化研究分野主宰・宮沢 孝幸先生の提唱される「1/100に減らせ!」で言われている『手を一生懸命洗うよりこまめに洗う』ことが一番の対策と言える

[5] 感染者の飛沫が直接粘膜に付着◎マスク無の近距離会話など
[6] より細かな飛沫が漂い吸い込む◎密閉空間でウイルス高濃度
[7] 水分が蒸発した細かな飛沫を吸い込む◎塵や埃とともに空気中に存在

ここからは『飛沫系感染』の範囲

[5] 《飛沫感染》は感染リスクとしては高い部類に入ると思うが対策としては明確でマスクをすることとマスクをしていない場合でも人との距離をあけることでリスクは低くなる

たとえマスクをしていなくて近距離で感染者の飛沫を浴びた場合でも運悪く口をあけたり深呼吸したりしている最中でなければ粘膜まで直接ウイルスが到着することは少ないはずだ

実は [5] に関して世間ではあまり言われていないことだと思うが非常に懸念していることがある
それは【目】に対しての事だ
ウイルスは粘膜に到達することによって感染しうるのだが人間の体で常に粘膜を露出している所は【目】だけなのだ
《飛沫感染》で一番気を付けなければならないことは
『【目】への飛沫の飛び込み』だと考えているのだが言及されているのを見たことがない
医療関係者の防護服一式の中にはかならずゴーグルも入っていると思うのだがあれは《飛沫感染》に対してのものではないのだろうか?
どなたかご存じであれば教えていただきたい

とは言うものの一般の生活の中であれば感染者がマスクをしていれば容易に防げることだし飛沫が飛んで【目】に入る確率は低いと思われる
心配な方は眼鏡やサングラスなどで対策されればよいのではないか

2020/06/03 追記
2020年6月1日 『ランセット』という医学雑誌に
Physical distancing, face masks, and eye protection to prevent person-to-person transmission of SARS-CoV-2 and COVID-19: a systematic review and meta-analysis」という論文が発表された(注17)
一般の環境でも【目】の保護に注意をはらった方が良いと思われるような内容が書かれている
「Eye protection might result in a large reduction in virus infection」とあり「目の保護によりウイルス感染が大幅に減少する可能性があります」とのことだ
ただしこれは [5] 《飛沫感染》の対人距離1m未満で感染者がマスク無という条件下であるようなので街を歩いているような時は気にすることはない
病院や介護施設でクラスターが発生する事例が多いようだが看護師の方や介護士の方はどうされているのだろうか
人との濃厚接触の機会が多い従事者は院内、施設内感染を起こさないためにも【目】の保護にも気を使ってみてほしい

[6] 《エアロゾル感染》(限定空間感染)については
(限定空間感染)とことわりがあるように限られた空間に高濃度のウイルスを含むエアロゾルがある状態でなければ感染することはない

感染者の方が居る病院や家庭などではしっかり外気との換気をすることでこの感染経路は断つことができるはずである

一般的の人が気にしているであろうエレベーターや満員電車など狭い空間でのエアロゾル感染は限られた空間ではあるが比較的短時間で換気ができるし高濃度に至るまで感染者がその場に滞在するとは考えにくい
それぞれの感覚にもよると思うがそれほど神経質になるような感染経路でもないように考える

2020/05/27追記

どうも世の中の動静をみるに [6] 《エアロゾル感染》に関する不安からか「次亜塩素酸水噴霧」を実施する施設も現れたがあまりに危険なため各界から注意喚起があった
「次亜塩素酸水噴霧」にまで一般人を至らしめることになった [6] 《エアロゾル感染》の解釈がさらっとしすぎていたのではないかと感じたので加筆したい

[6] 《エアロゾル感染》(限定空間感染)については
(限定空間感染)とことわりがあるように限られた空間に高濃度のウイルスを含むエアロゾルがある状態でなければ感染することはない

ここは踏まえていただいた上で『限定空間』『高濃度のウイルス』の定義が曖昧なため生じた混乱だと思うのでこの2つの定義もう一度しっかり確認していきたい

エアロゾル感染(限定空間感染)
エアロゾルとは、飛沫よりも小さな粒子のことである。エアロゾルはくしゃみ等によって発生する飛沫とは区別されており、すぐに床面などに飛散することはない。また、水分を含むため飛沫核のように長距離を移動することなく、同じ空気中に一定の時間漂うことが主な特徴とされている[1]。エアロゾル感染は、密閉された空間において長時間・高濃度のエアロゾルにさらされた場合に起きるとされており、限定された条件下で発生しやすいという点で通常の空気感染とは異なる。限定された条件下とは医療機関の診察室、タクシー車内などの密閉された空間を指す。
ただしこの用語は専門的なものではない(注13)。
                             (注5)

『限定空間』とは文字通り「限定された空間」のことだが「何」が限定された空間だという意味なのだろうか?上の【感染経路・Wikipedia】を見ると「密閉された空間」とされるが「医療機関の診察室、タクシー車内など」と結構な曖昧さが残る
「密閉された空間」とは個別の「とある場所」ではなく「空気の入れ替えが行われない空間」と解釈したいと思うのだがいかがだろう

『高濃度のウイルス』これもやっかいだ
筆者は専門家ではないのでこれは定義できるはずもないが現時点では専門家の間でも定義できずに研究段階であるようだ
しかしここを曖昧のままにしておくと「密閉された空間」を恐れるあまり満員電車は大丈夫なのか?エレベータは?と不安の種になりかねないのでなんとか取り除く努力をしたい

まず『高濃度のウイルス』をどうして恐れるのか

これは「感染が成立する量のウイルス」がそこに存在するのかもしれないと考えてしまうからなのだが
結局のところ『そもそも「感染」するってどういうことよ?』の一番「肝」の部分にに戻ってきてしまうという恐るべき状態に陥ってしまったw(これ書きたかっただけだろ)

さて気を取り直して「(注10)」でもご登場いただいた宮沢 孝幸先生に再度お願いしたいと思う

宮沢 ウイルス量2

こちらで勝手に線を引かせていただいて申し訳ないがTwitter上で先生が「感染が成立する量のウイルス」とはどれぐらいの量なのかを説明されているスレッドを引用させていただく

ここでウイルスの専門家は「感染が成立する量のウイルス」は多く見積もって「1万個」だとしている

では「1万個」のウイルスはエアロゾルの形で取り込むとしてどのくらいの濃度と時間が必要なのか・・・・とここまで書いてきたがこの先は素人が手出しできる領域ではない(泣)

そもそも3番目の見出し『感染経路ってどんなのがあるの?』の中で

《エアロゾル感染》(限定空間感染)
エアロゾル感染は密閉された空間において長時間・高濃度のエアロゾルにさらされた場合に起きる
ただしこの用語は専門的なものではない

と断りが入っているではないか

一般社団法人 日本呼吸器学会のPDF(2020/3/11)にも
「エアロゾル感染は感染経路としては今のところ定義されていません」と明記してある

超ドツボにはまった感はあるが一筋の光明を見出した

中山教授

すこし見にくいがこれは「山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信」>科学論文で学ぶ >感染様式と対策からの引用(注15)

ピンチか虫眼鏡で読んでいただけるとわかると思うが

ウイルス感染者(患者)の呼気を30分間採取して得られた結果は
〈マスク〉感染者の約1/3で飛沫やエアロゾルでウイルス検出
〈マスク〉コロナウイルス感染者は飛沫やエアロゾルともウイルス不検出

なんと30分間分の呼気からでも〈マスク〉ならウイルスは検出できないという結果だ
でも〈マスク〉ならやっぱり《エアロゾル感染》の可能性あるんじゃね?と思われる方は想像力を働かせてみてほしい

例えばタクシーに乗った時、前のお客さんが仮に〈マスク〉感染者だったとしてもドアの開閉はつごう2回行われる『もう』「感染が成立する量のウイルス」はタクシー内には存在しない

例えばタクシーに乗った時、タクシーの運転手さんが仮に〈マスク〉感染者だったとしても(ごめんなさい 今時〈マスク〉はありえない)数千円使って走る距離を換気もせずに乗ることがなければ感染はしないだろう

わかりやすく「密閉された空間」を表すためにタクシーを引き合いに出したが「コロナ禍」で走っているタクシーは業界あげて感染防止対策をしてくれているどうか安心してタクシーに乗ってあげてほしい

おそらく《エアロゾル感染》は一般人が立ち入る場所では発生しないのではないか(注16)

ただやはり注意が必要になってくる場所や施設はあるだろう
長時間あるいは数日間、確実に感染者がいる空間では『高濃度のウイルス』に曝される可能性もある
感染者を治療する病院や感染者が発生した入所型福祉施設などではぜひとも「外気との換気」をしていただきたい

で、結論は?

大変申し訳ないがここは前の記事とさしてかわりがない

「ウイルスを人からもらう」ことを心配するのではなく「人に感染させる」かもしれないことに配慮して外出時に他の人と会話をするときにはマスクをすることを心がける(注14)
そして自分が感染しないために
【目】はさわらない【鼻】はほじらない【口】に手を入れない&お札を財布から出すときは指を舐めないwことを意識的に注意してこまめに手を洗うようにして換気に気をつければ多少のウイルスがいる状況だとしても感染することはない

2020/05/27追記

結論は変わらないが付け加えたいことがある

「コロナ禍」の本当の敵は<新型コロナウイルス>だったはずなのに思うように世界が動いていないストレスからか人々の敵が<人>になってしまっているように思うことが増えてきた

「人の敵は人ではない」わたしもみんなもわかっていることを今一度思い出して時々思い出して「コロナ禍」をさらさらするする渡っていこう

長くなりすぎて最初の書き出しから時間が経ってしまった
冗長にならないようにしたつもりだが私の説明力では無理だった
訂正やご指摘はつつしんでお受けする
何か気が付いたことや気に入らないところがあればご連絡いただきたい
                         
                       かごかごのとり


追記 自粛要請で経済活動が立ち行かなくなっている業種の方々特にライブハウスや映画館、演劇などの芸術活動をされている皆さんには先の見通しも立たずご苦労なさっているのではないかと思う
この記事を読まれた方でそのようなお知り合いがおられるようならぜひ教えてさしあげてほしい
来場者にはマスクをしてもらう・念のためノブや手すりを拭く・外気を取り込む等の対策をすれば人が多く集まっても隣に座ってもクラスター感染が起きる可能性は極めて低いことを
そして演者さんがいる業種では舞台の上での対策は立てようもないと考えられていると思うが「濃厚接触者」の定義に当てはまる状況は案外まれな状態であるのではないかということを知っていただければ活動は再開しうる

舞台の人たちへ


(注1)おそらく専門家も政府も本気で流行を第一波で終わらせられるとは思っていまい
(注2)死亡の店主将来悲観か 火災のとんかつ店「店閉じるもう駄目かも」
ご冥福をお祈りする
路上で女性死亡、女児が重体 東京・多摩、飛び降りか
こちらは絶対に関連死とは判断できないが今の状況を鑑みるとこの親子にも負荷がかかっていたことは明白 女性のご冥福を祈り女の子にはどうか無事に生きながらえてほしい
(注3)一時期自宅待機のこともあったかもしれないが「濃厚接触」者としてPCR検査を受けた場合は行政的に「感染者」になるのでおおむね症状がなくても隔離されていた
(注4)塵埃感染 じんあい【塵埃】ちり。ほこり。←(へー)
(注5)出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の項目を簡易にしてある
(注6)目盛り右側は1nmから10nmに長くなっているがたんぱく質の大きさを表すため右に伸ばしたと思われる 地下鉄5両分と米粒wで比較されたい
(注7)便宜上「だけ」と書いたが実際は99.5%が水分、残りは白血球やタンパク質、酵素、免疫物質、ミネラルなど多岐にわたる
(注8)感染者の皮膚に感染者の唾液が付着、非感染者の皮膚にキズがあり付着部分とキズの部分が密着すれば感染しうる
(注9)2020/05/19現在『ウィキペディア(Wikipedia)』感染経路1.5 飛沫核感染(空気感染、塵埃感染)
(注10)ご存じの方も多いと思われるがウイルスは生物とは定義されていない(たぶん永久に終わらない論争)いわゆる「バイ菌」とは決定的な違いがある
ウイルスは生物の生きた細胞の中でしか増えることはない
いったん体外に排出されたウイルスは時間とともに「不活性化」する
「不活性化」されたウイルスを体内に取り込んでも感染することはない
各ウイルスによって「不活性化」までの時間は湿度、温度などにも左右されるため一概にはいえないが今回の<新型コロナウイルス>では《飛沫核感染》は確認されていないこと、紫外線などでも「不活性化」できることから一般の人の外出時の衣服についてはさほど神経質になることはないように思われる
また「活性」を持っているウイルスが粘膜に付着してもウイルス量が少なければ感染することはない
このあたりの詳しいことは京都大学 ウイルス・再生医科学研究所 附属感染症モデル研究センター ウイルス共進化研究分野主宰・宮沢 孝幸先生などウイルスの専門家の言明を参考にされたい
2020/05/27追記 宮沢 孝幸先生にはたびたび記事に引用させていただき至極感謝している 今回の追記のTwitter引用部分に黄線を引かさせていただいたがあの一言が先生の研究者としての高潔さの表れだと思っている 今わからないことは真摯にわからないと言える本物の探究者だと思う
(注11)視覚化実験の多くはハンドクリームなどでわざと汚れを作っている
(注12)唾液の粘性は水分に依存するので唾液が体外に出た直後から乾燥が始まり量にもよるが舐めた程度の水分であれば数分後には粘性はなくなっているはずである
(注13)「エアロゾル感染」「空気感染」違いはあるの? 新型コロナめぐり混乱、専門家の見解
(注14)「コロナ禍」に生き始めて数か月が経つ 季節は夏に向かおうとする中でマスクを常にしていることには無理が出て来るはずだ
「マスク熱中症」で倒れては元も子もない 発声することがなければ基本的にマスクも必要がないはずなので必要な時に適切にマスクを使っていただきたい 水分補給も忘れずに!
(注15)京都大学iPS細胞研究所所長・教授 中山伸弥氏 引用図内の引用はnature>nature medicine>Respiratory virus shedding in exhaled breath and efficacy of face masks
(注16)SARS-CoVで引き起こされた香港の事例などは日本の住環境や生活様式の中ではよほどのことがないかぎり発生しないと思われる
(注17)筆者は英語はさっぱりだが翻訳機能という素敵なものがブラウザにはついているw 英語はちょっと‥‥と思われる方も他言語記事が「考える種」に使えることもあるのでぜひとも活用してほしい

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