[ワシントン 27日 ロイター] - 米航空機大手ボーイング<BA.N>は27日、米国内で計1万2000人以上の雇用を削減すると発表し、まず週内に6770人を対象に一時解雇を通知すると明かした。

残る一時解雇についても今後数カ月で行う計画としたが、対象は明らかにしなかった。

同社は4月、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)による航空需要の急減を受け、16万人に上る全世界の従業員の10%を削減する計画を発表した。

この日は、5520人の自発的な一時解雇も承認した。

<737MAXの生産再開>

同社は、2度の墜落事故を起こした「737MAX」の生産をワシントン州の工場で緩やかなペースで再開したとも表明。規制当局の承認を得た上で第3・四半期に引き渡しを再開するとの見通しを示した。その後、生産機数を緩やかに増やし、来年中に月産31機とする予定という。

生産再開の発表を受けて、時間外取引の同社株は4.6%上昇している。

CFRAのアナリスト、コリン・スカロラ氏は、ボーイング株の投資判断を「バイ」に引き上げ、目標株価も112ドルから174ドルに修正した。

同氏は「(ボーイングは)現在の危機を乗り越え、長期的に成長できる」と述べた。

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