【真相】コロナで就職氷河期は本当にやってくるのか

2020/5/31
再び「就職氷河期」が来るのか──。
日本政府が要請する6月1日の「面接解禁」を目前に控えた現在、就職活動に臨んでいる学生たちの間に不安が広まっている。
新型コロナウイルスの蔓延による景気低迷が、新卒の就職率を悪化させると噂されているからだ。
各種メディアもこの問題を数多く取り上げており、共同通信社が5月17日に報じた国内111社への調査結果によると、26%の企業が2021年度卒(以下、21卒)の新卒採用数を抑制する方針だという。
しかし、実際のところ、コロナは就職活動にどれほどの影響を及ぼしているのだろうか。
また、就活の真っ只中にいる21卒の学生だけでなく、2022年度卒(以下、22卒)の就活にも影響はあるのだろうか。
現場で起きている変化を解き明かすべく、就活生向けの情報サイトを運営するワンキャリアの寺口浩大氏に話を聞いた。
コロナ危機は就職活動にさまざまな変化をもたらし、昨年度までのような「売り手市場」ではなくなりつつある。
しかし、寺口氏によると、その変化は「学生が就活の主導権を得る」一つのきっかけにもなっているという。
寺口氏への取材を基に編集部が作成