取材相手に「こんなこと言ってない!」と怒られないために 編集者に必要な「汲み取り」と「言い換え」のスキル
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注目のコメント
自分もインタビュー原稿を書くことはよくあります。まず全文を書き起こし、取材対象者が言いたいことは何か、私が価値を感じるのは何かを基準に、全体を構成し、かなり大胆に話した順序を組み替え、それを凝縮し文字数を押さえます。重視しているのはご本人の独特の言い回しや話した時の雰囲気をできるだけそのまま表現することです。記事からその人の人柄が感じられるように努力します。
文字数でいくと原稿はインタビュー起こしの3分の一以下になることがほとんどです。そして書き上げた原稿は、必ずご本人にチェックしてもらいます。私が間違って理解していたりするとご迷惑がかかりますから。その際に、話し言葉を書き言葉に直して欲しいという要求が来ることがありますが、インタビュー時の聞いていてワクワクするような雰囲気を出すためには、話し言葉の方がいいですよと説得します。もちろんどうしても嫌だという場合は、泣く泣く従いますがw。
そうして世に出した記事で、後から取材相手に怒られたことはなく、むしろまたやりましょう!と言っていただくことの方が多いです。
私がインタビューされることもあり、週刊誌でもコメントとして出ることもありますが、記事全体ではなく、私のパートの部分をチェックさせていただいていますので、こんなことは言っていないというケースは今までありません。