[26日 ロイター] - 米国最大の労働組合である米労働総同盟産別会議(AFL・CIO)は26日、大統領選で民主党候補指名を確実にしたジョー・バイデン前副大統領を支持すると表明した。

バイデン氏は、2016年の大統領選で共和党のドナルド・トランプ氏に投票したミシガン、ウィスコンシン、ペンシルベニア州など激戦州のブルーカラー層から支持を取り戻すことを目指している。

AFL・CIOは組合員1250万人、55の労組が加盟している。民主党の安定した支持基盤で、2016年の大統領選でも同党のヒラリー・クリントン氏を支持した。

AFL・CIOのリチャード・トラムカ会長は「ジョー・バイデン氏は一貫して労働者の味方だった。職業人生を通じて、生活賃金、ヘルスケア、退職後の保証、市民権を勝ち取るために戦ってきた」と表明した。

バイデン氏は「米国史上、労働者にとって最も良い大統領になることを目指している。現在の危機から脱却すれば、全米で高賃金の組合員向けの仕事を創出するとてつもないニーズとチャンスが生まれる」との声明を発表した。

トランプ氏は、今回の大統領選でもブルーワーカー層の取り込みを図る考えで、バイデン氏のエネルギー政策や外交政策は雇用削減につながると訴えている。