ソフトバンクのビジョンＦ、米ＯＳＩソフトの株式売却を検討－関係者

（ブルームバーグ）：ソフトバンクグループは「ビジョン・ファンド」が保有する米ＯＳＩソフトの少数株式の売却を検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにしたもので、その価値は15億ドル（約1600億円）を超える可能性がある。

情報の部外秘を理由に関係者が匿名を条件に語ったところによれば、ソフトバンクはＯＳＩソフトの持ち分売却に向けて金融アドバイザーと取り組んでいる。ソフトバンクによる現金調達に重点を置く動きの一環という。

計画は最終決定しておらず、持ち分を保有し続けることを選ぶ可能性もある。

ビジョン・ファンドとＯＳＩソフトの担当者はいずれもコメントを控えた。

ＯＳＩソフトのウェブサイトによると、同社は石油・ガス、公益事業、医薬品開発などのセクター向けにソフトウエアを提供している。ソフトバンクは2017年に少数株式を取得した。

原題：SoftBank’s Vision Fund Is Said to Explore Sale of OSIsoft Stake（抜粋）

椎名則夫
証券アナリスト
・2020年05月27日
十分な投資リターンが出るので出口を探るのか、ビジョンファンドの資金捻出のニーズか、両方か。ファンド業としてはリスクプレミアムがかつてよりは拡大しているはずの現時点では投資回収よりも投資拡大のタイミングと考えるので、新規・追加投資の話題も欲しいです（自前の資金で従来よりも小口にならざるを得ないでしょうが）。
池田聡
エネルギー関係
・2020年05月27日
OSIソフトは工場などのデジタル化を推進している会社で、そもそもIoTという言葉が出てくる前からデジタル化を売りにしていました。
最近では関電や三菱ケミカルなど国内大手の会社もOSIソフトの製品を導入しており、これからファクトリーオートメーションが進んでいく中で堅調に伸びていく会社だと感じます。
そのOSIソフトの株を売るということは、ソフトバンクがよっぽど現金を欲してやむなしなのか、もしくはOSIソフト株がこれ以上伸びないと考えているかのどちらかでしょうか・・・。
Shimatani Hidetsugu
機械エンジニア
・2020年05月27日
“現金調達に重点を置く動きの一環という。”とは言え、
今の状況下で検討が必要と言われると、状況厳しそう…と思ってしまう。