(ブルームバーグ): ヤフーを傘下に持つZホールディングスが2000億円規模の社債を6月に起債する準備を進めている。5月に入りようやく本格稼働を始めた今年度の新規投資マネーを取り込み大型調達を目指す。

事情に詳しい複数の関係者によると、ZHDは国内主要証券などに主幹事を内定済み。年限は1.5、3、5、7、10年などの複数本立てを検討。すでに非公式に複数の投資家に投資意向を探っており、発行総額は需要に応じて2000億円規模を視野に入れている。発行条件などの詳細は今後主幹事とともに詰める。ブルームバーグデータによると、今年度の社債市場では今月のJR西日本の7本立て1900億円が最大。広報担当の高橋直子氏は取材に、現段階で決まったことはないと述べた。

ZHDは5月14日に起債に向けて関東財務局に総額5000億円の発行登録書を提出。格付投資情報センターと日本格付研究所はそれぞれ22日にAプラスとAAマイナスの予備格付けを付与した。同社の起債は昨年7月以来で、ヤフー当時の前回債では起債当時の法人向け普通社債で総額2300億円を調達している。

 

(社債市場データや起債実績を追加しました。)

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