(ブルームバーグ): 中国は今年、中国人民銀行(中央銀行)の任務などを規定する人民銀行法の年内改正を計画している。25日公表された全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の報告で明らかになった。

同報告によると、全人代は人民銀行法の改正を2020年の課題として挙げた。詳細や日程は明らかになっていない。先に伝えられたメディア報道によると、一部の全人代代表は、リスク管理と金融機関監督で人民銀が担う役割を強化することを提案した。

現行の人民銀行法は1995年に採択され、人民銀の任務、活動範囲、組織構造などを定めている。

オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)のマーケットエコノミスト、邢兆鵬氏(上海在勤)によると、マクロプルーデンス管理や金融リスクの監視など人民銀が遂行する任務の一部はすでに法定責任として同法に記されている可能性がある。「それらは法律で明確にしなくてはならない。そうでなければ人民銀は行政処分を下すことができない」と同氏は述べた。

中国政府がこの数年は債務とリスクの削減に取り組む中で、人民銀が金融監督でより中心的な役割を担うようになっている。

原題:China Plans to Revise Law Governing the Central Bank This Year(抜粋)

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