[パリ 25日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は25日、ECBの金融政策を円滑に波及させるために、ユーロ圏の中銀の一部が資産購入規模を拡大させる一方、他の中銀は減少させることが必要との見方を示した。

オンラインでの講演で、7500億ユーロ(8170億ドル)のパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の下でキャピタルキー(加盟国の経済規模や出資比率に応じた買取割当)にこだわれば、余計な制約を生み、ECBの政策の有効性を損なうと指摘した。

その上で「市場力学と流動性の状況に応じ、根拠のないギャップが生じていたり、過度なボラティリティーリスクがある場合には、リスクが引き続き共有されないことを確保した上で、特定の中銀が購入規模を大幅に増やす一方、他の中銀は大幅に減らすことが必要になる」と述べた。

またECBが7500億ユーロを超える資産購入を行うべきかに関する議論は、PEPPの完全な有効性を確保して初めて行われると語った。